凍結装置の新基準
2025-09-05 13:55:38

食品業界を変える!凍結装置性能評価の新たな基準とは?

食品業界を変える!凍結装置性能評価の新たな基準とは?



近年、食品業界では冷凍技術の重要性が高まっています。その中でも、食品用の凍結装置の性能をどのように評価し、選ぶかは大きな課題です。一般社団法人食品冷凍技術推進機構(FF Tech)は、国内の主要な冷凍装置メーカーと連携し、業界初となる「凍結装置性能評価プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、2026年度から本格運用が予定され、食品用凍結装置の科学的かつ客観的な性能比較を可能にすることで、装置選定の信頼性を向上させようとしています。

プロジェクトの背景



現在、多くの食品メーカーが凍結装置を選ぶ際、評価基準が曖昧であるため、どの装置が本当に優れた性能を持っているのかを判断するのが困難です。各社がそれぞれ異なる独自基準に基づいているため、ユーザーは科学的根拠に基づく適切な選択ができず、導入後に「想定ガイドと違う」といった困惑が起こっています。このような問題に対応するため、FF Techは評価基準の統一を目指しています。

評価手法と進行状況



このプロジェクトは既に実証研究段階にあり、2026年には公式の評価制度が運用される予定です。プロジェクト開始からの動きとしては、2023年11月に始まり、2024年10月に評価手順書の一次案が完了しました。現在は各メーカーで第1回評価実験を実施中です。

  • - 2023年11月:プロジェクト開始、課題整理と方針決定
  • - 2024年10月:評価手順書の一次案策定完了
  • - 現在:第一回評価実験を実施中
  • - 2026年1月:評価制度の実運用開始予定

FF Techでは、凍結装置メーカーによる信頼性の高い性能表示を実現し、ユーザーである食品メーカーが安心して装置を購入できる環境を整えることを目指しています。業界全体の透明性を高め、冷凍食品の品質向上を図ることが期待されています。

評価制度の公正性確保



公平な評価を行うために、FF Techは外部に第三者委員会を設立しました。この委員会は学術界と業界の専門家で構成されており、評価の妥当性を審議します。委員には、東京海洋大学の教授や東京大学の准教授、さらに農研機構の主任研究員が名を連ねており、その専門性が高く評価されています。

国際的な推薦コメント



このプロジェクトに対して、冷凍・食品工学の権威であるAlain LE BAIL教授は高く評価しています。彼は、「この取り組みは非常に意義深く、食品業界にとって有用である」と述べ、FF Techが主導したプロジェクトが国際的にも影響を及ぼすことに期待を寄せています。

参画企業と記者会見



現在、プロジェクトにはフクシマガリレイ株式会社やタカハシガリレイ株式会社を含む多くの企業が参加しており、評価基準の策定において主導的な役割を果たしています。また、2025年には記者会見を実施し、各企業の取り組みの意義や今後の展望について広く発信します。

まとめ



FF Techが進めるこの凍結装置性能評価プロジェクトは、食品冷凍技術とその評価の透明性を高め、業界全体の信頼性向上につながる大きな一歩です。食品業界における冷凍技術の未来に期待しつつ、FF Techは新たな評価基準の普及を進めています。今後、このプロジェクトに参画する企業を広く募集しており、業界全体の品質向上へ向けてさらなる努力を続ける所存です。


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