液体塩こうじの秘密
2026-06-18 12:19:49

液体塩こうじの肉を柔らかくする秘密を解明した研究成果

液体塩こうじの肉の軟化効果:科学的解明の成果



近年、注目を集める調味料「液体塩こうじ」が、肉の柔らかさを引き出すメカニズムを茨城大学との共同研究で明らかにしました。この研究では、液体塩こうじがどのようにして肉を柔らかくし、風味を向上させるのか、その科学的な背景を実証しました。

研究の背景


「液体塩こうじ」は日本の伝統的な調味料の一つで、発酵による酵素の力を使って食材の質を向上させることができると広く認識されています。しかし、その具体的なメカニズムについては、これまで詳細に研究されていませんでした。そこで、ハナマルキ株式会社は2018年から2022年にかけて、茨城大学の宮口教授と共に研究に取り組み、「液体塩こうじ」が持つ肉の軟化作用を科学的に解析することにしました。

研究の内容と結果


研究の結果得られた主な知見は以下のとおりです。

1. 腐食条件の最適化

まず、牛肉に「液体塩こうじ」を使用した際の最適な温度とpHが特定されました。最も効果的にたんぱく質分解が進むのは、40〜50°Cで、pHが5.0とされています。この条件下では、冷蔵庫の温度や一定の塩分がある環境でも、肉質が良くなり軟化が確認されました。これは、液体塩こうじが温度やpHの影響を受けずにしっかりと効果を発揮することを示しています。

2. 非酵素的軟化因子の発見

さらに、酵素以外にも、液体塩こうじの中に含まれる酸や塩が「非酵素的軟化因子」として肉を柔らかくすることが判明しました。牛肉の硬さを測定したところ、塩こうじに浸した肉は破断応力が45%も減少しました。酵素が失活した場合でも、肉質は20%軟化することが示され、酵素以外の成分が肉の柔らかさに寄与することが証明されました。

3. 酵素による風味の向上

最後に、主要酵素であるアスペルギロペプシンⅠが、牛肉の筋肉構造にどのように影響を与えるかが調査されました。この酵素は、筋原線維の特定の部位を分解し、結果的に旨味成分や甘味成分が増加することが明らかになりました。これにより、肉の風味や食感も大きく向上することが確認されています。

今後の展望


これらの研究成果をもとに、ハナマルキ株式会社は製品の品質向上や新商品の開発に役立てていく方針です。発酵の力を活かした健康で豊かな食生活を実現するため、さらなる研究開発を進めていくとのことです。

論文の詳細


この研究の成果は、『Food Science and Technology Research』および『Animal Science Journal』という国際学術誌に掲載されています。専門的な知見が盛り込まれており、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

「液体塩こうじ」は、米こうじと塩だけのシンプルな材料から作られる万能調味料で、2012年の発売以降、その人気は高まる一方。今後もさまざまな食文化に貢献していく予定です。


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