若手スターが織りなすロッシーニ《セヴィリャの理髪師》の魅力
21世紀のメトロポリタン・オペラ(MET)が贈る新たな舞台、ロッシーニの傑作《セヴィリャの理髪師》。この作品は7月11日(金)から1週間、全国の映画館で特別上映されます。さらに、METならではの臨場感を日本で感じられる貴重な機会です!
このオペラは、モーツァルト作曲の《フィガロの結婚》の前日譚として知られており、アルマヴィーヴァ伯爵が理髪師フィガロと共に恋の成就を目指す姿を描いています。物語はユーモア溢れるドタバタ劇で、ロッシーニの美しいメロディがその魅力を引き立てます。
夢のコラボレーション
演出を手掛けるのはトニー賞を受賞した経験を持つバートレット・シャー氏。その洗練された演出スタイルにより、観客との一体感を高める工夫が施されています。特に、オーケストラピットに巧みに橋をかけ、歌手たちが自由に行き来する様子は圧巻です。これにより、従来のオペラの枠を超えた新しい体験を提供します。
指揮は、ベルカント・オペラに精通したジャコモ・サグリパンティが担当。この公演は彼にとって待望のMETデビューとなります。新たな才能がこの劇場に新風を吹き込む姿を見られるのも楽しみの一つです。
若手スターたちの輝かしい参加
注目すべきは、アルマヴィーヴァ伯爵役を演じるジャック・スワンソン。彼もまたMETで初めての登場を果たし、若手ロッシーニ・テノールとしての地位を確立しています。また、ロジーナ役には20代でメゾ・ソプラノのスターとして名を馳せるアイグル・アクメトチナが登場。二人の新進気鋭の演技には必見です。
更に、題名役のフィガロには、美声と端正な容貌を兼ね備えたアンドレイ・ジリカウスキがキャスティングされています。豪華なキャストが揃う中、彼らによる息の合った演技と歌唱が舞台に華を添えます。
予告映像と歌唱シーンの公開
最近発表された予告映像には、喜びと切なさが溢れるシーンが盛り込まれ、観客をさらに惹きつける内容になっています。アイグル・アクメトチナが歌う「今の歌声は」や、アルマヴィーヴァ伯爵とロジーナの甘い歌唱シーンなど、計4つの本編歌唱映像も楽しめます。これらの映像は、魅力あふれるストーリーをさらに引き立てる役割を果たしています。
笑いと感動のオペラ体験を!
アルマヴィーヴァ伯爵とフィガロが繰り広げる笑いに満ちた攻防、そしてロジーナの明るいキャラクターが生み出す軽快なやりとりは、笑顔を誘うことでしょう。オペラの醍醐味とも言えるこの作品が、どのように展開していくのか、期待が高まります。
上映情報
- - 上映期間:7月11日(金)~7月17日(木) ※東劇では7月24日(木)まで
- - 上映館:新宿ピカデリーや全国21館など
- - 指揮:ジャコモ・サグリパンティ
- - 演出:バートレット・シャー
新しい才能との出会いと、定番プロダクションの融合が実現するロッシーニ《セヴィリャの理髪師》は、観客にとってかけがえのない体験となることでしょう。美しさとユーモアに満ちたこのオペラを、ぜひお見逃しなく!
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