魅力あふれる聖蹟桜ヶ丘への旅
今年、スタジオジブリの名作アニメーション映画『耳をすませば』が公開30周年を迎えました。制作プロデューサー宮崎駿、監督近藤喜文が手掛けたこの作品は、今なお多くのファンを魅了し続けています。時を超えて不朽の名作として愛されている本作の舞台となったのが、東京都多摩市の聖蹟桜ヶ丘です。新宿から電車で約30分というアクセスの良さも、魅力の一つです。
特別な記念行事として、10月11日(土)から12日(日)、聖蹟桜ヶ丘では「せいせき観光まちづくり会議」が主催するガイドツアーが催されました。このイベントでは、映画の登場スポットを巡りながら、その世界観を体感することができました。なんと、全国から711人が応募する中、約6倍の競争を勝ち抜いた78人が参加することに。参加者には岐阜県や愛媛県、そして米国からもインフルエンサーが駆けつけ、イベントは国際的な盛り上がりを見せました。
今回のガイドツアーは、映画の中でも印象的な「地球屋」をイメージしたモニュメント「青春のポスト」から始まりました。参加者たちは、「さくら通り」や「いろは坂」を経て、約1時間かけて桜ヶ丘ロータリーまでを巡りました。この探検の途中には、スタンプが押せるスポットもあり、多くの参加者がスタンプラリーを楽しむ姿が印象的でした。
美しい「さくら通り」を進むと、カーブの多い上り坂「いろは坂」が姿を現します。登るごとに映画に登場する階段が見えてきて、まさに『耳をすませば』の世界が広がります。いろは坂の階段からの眺めは最高で、参加者一同がその絶景に感動していました。また、「金比羅宮」や「天守台跡」のスリルあるカーブも通過し、参加者たちは映画のシーンを思い浮かべながら進んで行きました。
ロータリーに到着すると、洋菓子店の「ノア」や、「dining和桜」に立ち寄り、映画の雰囲気を満喫しつつ休憩を楽しめる場面もありました。丘越しに見える「愛宕給水塔」は、映画におけるシンボルとも言える存在です。
ガイド役を務めた太田さんは、映画の公開当初からの熱心なファンとのこと。彼女は初めて聖蹟桜ヶ丘を訪れた際、その美しい丘陵や街の空気に心を奪われ、その場で「ここに住もう」と決めたと言います。「聖蹟桜ヶ丘は、作品と強く結びつく魅力あふれる街です。訪れる方には感動を、住む方には誇りを感じてもらいたい」と語る彼女の言葉が印象的でした。
聖蹟桜ヶ丘は、美しい自然景観の中で、新しいアクティビティも拡がっています。最近オープンした「せいせきカワマチ」では、SUPやパークヨガなども楽しめるようになっており、アクティブなライフスタイルを志す若者にも人気があります。調査データによれば、20~30代の転入が増えていて、この地域はファミリー層からも高い人気を誇っています。
概要
本イベントは、聖蹟桜ヶ丘の魅力を再発見するための素晴らしい機会となりました。映画『耳をすませば』のファンだけでなく、地元の魅力を感じたい方にもピッタリ。ぜひ次回のプログラムに参加して、聖蹟桜ヶ丘の素晴らしさを体感してみてください!