女性起業家支援プログラムに採択されたRainbow Tasteの挑戦

株式会社Rainbow Tasteの新たなスタート

東京都新宿区に拠点を置く株式会社Rainbow Tasteは、調味料製造者とユーザーをつなぐ架け橋として、地域社会の活性化を目指すスタートアップ企業です。この度、同社は東京都女性ベンチャー成長促進事業「APT Women」の第10期プログラムに採択されました。

APT Womenは、東京都が支援する女性起業家向けのプログラムで、経営やスケールアップに必要な知識やスキルを提供し、志を同じくする起業家たちとネットワークを築くことを目的としています。これまでに280社がこのプログラムに参加し、総額242億円以上の資金調達と900件以上の大手企業との連携を実現してきました。

調味料の未来を見据える

Rainbow Tasteは、調味料の作り手が直面する販路の問題に取り組み、業務支援を行っています。また、四季折々の地域特産品である調味料を提案するD2Cブランド「里SEASONing」を展開し、さらに、減塩調味料の販売や、調味料に特化したWEBメディア「調味料.jp」の運営も行っています。これらの事業を通じて、地域の特産品を広め、飲食文化の発展に寄与することを目指しています。

村の宝を未来へ

代表の寺門里紗は、自身を“調味料オタク”と称し、全国のご当地調味料を集めてはその魅力を広めてきました。彼女は「調味料はただの食品ではなく、地域の文化そのものである」と語り、地域の製造者たちが販路を広げられない現状に強い思いを感じています。この思いを込めた事業は、地域の蔵元の声を世界に伝え、新しい価値を生むことを目的としています。

APT Womenへの採択は、同社にとって大きな前進機会と捉え、これを活用して地域調味料の魅力を発信する場をつくりたいと意気込んでいます。将来的には、日本初の調味料特化型プラットフォームを構築し、製造者が直接出品できるEC機能や、ユーザー参加型のコミュニティも展望しています。