資生堂、第35回IFSCCカンヌ大会で29回目の栄誉を得た
日本が誇る化粧品メーカー、資生堂がフランス・カンヌで開催された第35回国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)大会2025において、その技術力の高さを改めて示しました。この大会では、全798件の研究報告の中から、資生堂の高井英輔研究員がポスター発表部門で「最優秀賞」を受賞するという快挙を達成。資生堂はこれでIFSCC大会において29回目の受賞となり、世界中の化粧品メーカーの中でも最多の受賞回数を誇ります。
研究の主題と成果
高井研究員が発表した研究テーマは「顔形状のダイナミクス」。この研究では、加齢や生活習慣、環境要因が顔の形状に与える影響について、重力応答型の3D画像解析を用いて探求しました。特に注目されたのは、加齢による「たるみ」と、生活習慣によって引き起こされる「むくみ」という二つの因子です。
非遺伝的因子へのアプローチ
スキンケアの領域では、従来の研究が遺伝的要因に偏っていた中、高井研究員は非遺伝的因子へのアプローチを試みました。これにより、特に生体内での評価方法が確立されていなかったため、画期的な成果となりました。この研究がもたらす新しい知見は、スキンケア製品開発に向けた新たな道を切り開くもので、多くの女性の美しさを支える手助けとなるでしょう。
画期的な成分の発見
特筆すべきは、むくみを引き起こす表皮の炎症メカニズムを解明し、それを抑制する成分として1-(ヒドロキシエチル)エチレン尿素を見出したことです。この成分は特に炎症性サイトカインであるVEGFA(血管内皮増殖因子A)を抑える効果があり、女性の美しい顔立ちを科学的にサポートする新たな可能性を示唆しています。
IFSCCとは?
IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)は、1959年に設立され、化粧品技術の向上と安全性を追求する世界的な組織です。現在では48の国と地域から参加する約16,000名の会員を有し、毎年開催される研究発表会は、数百件の研究報告が行われるなど、化粧品技術分野で最も権威のある場と言っても過言ではありません。
資生堂の研究が国際的な舞台で評価されることは、日本の化粧品産業全体にとっても大きな意味を持ちます。これからも資生堂は「美の力でより良い世界を」という企業ミッションのもと、さらなる革新を目指し、人々の美を提案し続けます。
まとめ
資生堂の最新の受賞は、ただの栄誉には留まらず、女性たちの美しさを科学と技術で支える新たな道筋を拓くものです。今後さらなる研究成果に注目し、私たちの美の可能性を広げてくれることを期待したいと思います。