映画『チルド』初日舞台挨拶レポート
2026年7月17日(金)、東京で注目の映画『チルド』がついに公開され、TOHOシネマズ日本橋で初日舞台挨拶が開催されました。この映画は、東京の片隅にあるコンビニ「エニーマート倉富町7丁目店」を舞台に、ここで発生した小さな歪みがやがて世界の終焉へと繋がっていく様子を描いた、88分間のコンビニエンス・ホラーです。出演には主演の染谷将太をはじめ、唐田えりか、西村まさ彦、令和ロマンのくるま、岩崎裕介監督が加わっており、全国のシネマで観ることができます。
初日舞台挨拶の熱気
この日の舞台挨拶は映画上映前に行われ、全席が埋まるほどの大盛況。染谷将太さんを中心に、唐田えりかさん、くるまさん、監督の岩崎裕介さんがステージに登壇しました。染谷さんは、感慨深い表情を浮かべながら「変幻自在な映画なので、ぜひ楽しんで帰っていただけたらと思います」と観客にメッセージを送った。
唐田さんも自身の役柄について触れ、「唯一意志がある役柄だと思ったので、その辺りを意識しました」と意気込みを述べ、くるまさんは「バイト先にいる先輩のキャラクター」としての役作りを語り、観客を笑いに包みました。
岩崎監督の染谷将太への期待
岩崎監督は、染谷将太を主人公・堺役に起用した理由を熱く語りました。「堺は自発的に動くキャラクターではなく、ニュートラルな状態の中にいる存在です。無の中に確かな存在感を宿せるのは、染谷さんだけだと思いました」と言い切ります。実際の現場では、彼の存在感が光りすぎて“化け物”のようだったとも。「現場で何も言うことがないほど素晴らしかった」と手放しで称賛し、「『染谷くん、どこに行った?うわっ、いた!』ということが何度もありました」とユーモアたっぷりに語りました。
この話に対し、染谷さんは「特に意識はしていませんでした(笑)」と笑顔で答え、現場の自然な雰囲気を伺わせました。また、唐田さんは、役と染谷さんが似ていると感じていたことを明かし、「お芝居をしながら自然に役になっている」と感想を述べました。
作品へのこだわり
染谷さんの役作りについて尋ねると、監督から「何もない人間でいてほしい」と言われたことを振り返り、「カメラの前に立つとすでに何かをしている。その中で“何もない”というのはとても難しい」と苦労を語りました。しかし、その矛盾を抱えながら演じることが楽しかったと語り、役との向き合い方についての思いを表現しました。
唐田さんは、自身の役柄について、「小河はコンビニの中で唯一の意思を持つキャラクターなので、そこを強く意識して演じました」と語り、染谷さんとの共演が大きな刺激になったことを明かしました。
くるまの意欲
また、くるまさんは「役作りの相談を染谷さんにしたことがある」と振り返り、実務的な質問を投げかけていたことを明かしました。さらに、監督との会話から生まれたキャラクターについて、「バイト先の先輩の中心」が描かれることをユーモアたっぷりに述べ、会場を再び和ませました。
観客も大盛り上がりの中、岩崎監督は「観客がどう感じ思うかが重要で、正解があるものではありません。皆さんの感じたことを大切にしてもらえたら本当に嬉しいです」と締めくくりました。最後には、劇中に登場する「サラダチキン」のうちわを持った観客とともにフォトセッションを行い、盛り上がりの中、舞台挨拶は幕を閉じました。
音楽にも注目
音楽ユニットのPAS TASTAが劇伴を担当し、主題歌「無限の国 feat. ermhoi」の配信が決定しています。不穏さと居心地の良さが共存したサウンドは、映画にぴったりの仕上がりです。今後のリリースにも期待が高まります。
まとめ
『チルド』は、ただのホラー映画にとどまらない、見る人によって異なる解釈ができる深い作品です。まずはぜひ劇場でその目で確かめてみてください。