新しい酪農の形
2025-12-01 15:39:45

ニュージーランドの放牧酪農と高校生の国際交流が実現!

未来の酪農を考える新しい取り組み



2025年11月26日、國學院大學付属栃木高等学校で、ニュージーランドの放牧酪農家とのオンライン交流を通じて「牛・人・環境に貢献する酪農」をテーマにした初のライブ型国際出前授業が開催されました。ニュージーランド最大手乳業会社のフォンテラジャパンが主催し、高校生に向けて次の世代の酪農のあり方をしっかり伝えることが目的です。

現代の酪農が直面する課題



日本の酪農産業は、飼料価格の急騰、酪農家の数の減少、環境への配慮など、さまざまな課題に直面しています。特に栃木県は本州で生乳生産量が第一位であるため、次世代の高校生に酪農の現状を理解し、未来を考えるきっかけを提供することが求められています。本プログラムは、その意義を持って企画されました。

教室ではどんな内容が行われたのか



当日の授業では、ニュージーランドの美しい自然環境の中にある放牧酪農場からライブ中継が実施され、放牧酪農家のカール・ゴーズワード氏とその息子フィン氏が日本の高校生とリアルタイムで交流しました。生徒たちからは「どのような時にやりがいを感じますか?」との質問が飛び、フィン氏は「子牛が誕生し、その成長を見守ること、また牛たちが幸せに育つ様子を見るのが嬉しい」と語る姿に、多くの生徒が心を動かされました。

動物福祉と働き方


この授業では、動物福祉に配慮した酪農、酪農家の働き方、環境に優しい放牧酪農の実情などが分かりやすく説明されました。教科書だけでは得られないリアルな情報を耳にすることで、生徒たちは酪農についての興味を一層深めていきました。

食を通じた学び



授業の後半部分では、「手作りバター体験」を行い、生徒たちはシェイカーで生クリームを振ってバターを作る楽しさを実感しました。また、ニュージーランド産のグラスフェッドバターと日本のバターを食べ比べる活動もあり、生徒たちはそれぞれの風味や品質の違いを楽しみました。「ニュージーランドのバターは濃厚で美味しい」といった声が上がる一方で、「日本のバターは脂っこいところがある」といった意見も交わされ、食の背景に対する関心がさらに高まりました。

国際的な視野を広げる


また、授業内ではニュージーランド政府主催の短期留学プログラム「Game On English 2025」に参加した生徒たちが、現地での学びや文化体験を英語で発表する場も設けられました。実際に酪農場を訪れた経験や自然の美しさを伝える生徒の言葉は、聴衆に大きな感動を与えました。このプログラムがきっかけで今回の出前授業が実現したことも、今回の交流の意義をより一層際立てました。

最後に



このライブ型国際出前授業は、高校生たちにとって非常に新鮮で刺激的な試みとなり、酪農や食に関する深い理解を得る良い機会となりました。これからの酪農に期待する未来の表現者たちが育っていく様子を、関係者たちが見守っています。


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