ムード歌謡の貴公子、タブレット純が魅せた浅草公会堂のリサイタル
タブレット純がついに東京・浅草公会堂でリサイタルを開催し、満席となった会場は熱気に包まれました。彼はムード歌謡の貴公子として、歌手、コメディアン、さらには歌謡研究家としても活躍中。今回のリサイタルでは、男性アイドルの名曲からオリジナル作品まで、なんと全24曲を披露しました。
熱気溢れる第1部
リサイタルの第1部がスタートすると、タブレット純は赤いラテン風の衣装を身にまとい、熱心なファン1000人に迎えられ登場。まずはラテンの音楽ユニット「東京パノラママンボボーイズ」をバックに、名曲「コモエスタ赤坂」で華々しくオープニングを飾ります。続いて、ラテンの名曲「ベサメムーチョ」や山本リンダの「どうにもとまらない」を力強く熱唱し、会場のボルテージは一気に上昇。
美しい青いドレスに着替えたタブレットは、オリジナル曲「東京パラダイス」を披露した後、司会者の西寄ひがしからの「何度もブレイク寸前といわれて」との質問にユーモアたっぷりに応じました。「ブレイク詐欺と何度も言われてますが…」と笑いを起こし、観客を楽しませました。その後も「回り道」や、「そんな事より気になるの」など多彩な楽曲を披露し、シャンソンの名曲「暗い日曜日」や美空ひばりの「悲しい酒」といった名曲も堪能させてくれました。
さらに、得意のテレビ番組のナレーションのものまねメドレーもあり、タブレット純の多様な才能を存分に発揮。その日の第1部の締めは、彼が作詩・作曲した阿佐ヶ谷姉妹への楽曲「おしぼりをまるめたら」という、キュートな一曲でした。
サプライズ満載の第2部
第2部は金色のコスチュームで登場し、ドラムを叩きながらの「今はもうだれも」から始まりました。ここでサプライズゲストとしてアリスのドラマー、矢沢透が登場し、彼のドラムに合わせて「チャンピオン」を共演!アリスとのコラボレーションに、会場は大盛り上がりとなります。
引き続き、西城秀樹や沢田研二の名曲を男性アイドルの70年代メドレーとして、「チーム80’s」による華麗なダンスと共に披露。さらに、ピアノの弾き語りではエルトン・ジョンの「YOUR SONG」や、ジョン・レノンの「IMAGINE」に挑戦。タブレット純の独特の解釈で、心温まるひとときを提供しました。
また、加藤登紀子の「母よ」や「銀河に抱かれて」という楽曲も披露し、観客を魅了続けます。
大盛況のエンディング
アンコールでは歌謡浪曲「俵星⽞蕃」、タブレット純名義で2007年に発表した幻の名曲「夜をまきもどせ」を披露。昭和歌謡から外国の名曲、さらに自身のオリジナルまで、音楽の幅広さと知識を余すところなく披露し、全24曲を熱唱しました。
会場は終始タブレット純とファンとの一体感に包まれ、 笑い声や感動の拍手が飛び交い、最後の瞬間まで楽しませてくれたタブレット純。このリサイタルは、まさに贅沢な音楽体験だったと言えるでしょう。