親から子へ贈る、心をつなぐ「メッセージ・フレンズ」誕生物語
2025年夏、フェリシモは創立60周年を迎え、「たったひとりのための商品企画プロジェクト」をスタートしました。この特別企画では、誰か特定の人のために役立つ商品を本気で作り上げます。今回は、あるお母さんの温かい思いから生まれた「メッセージ・フレンズ」という伝言アクリルキーホルダーについてお話しします。
お母さんの切実な願い
応募の中で、特に印象的だったのは、4歳の娘さんが場面緘黙という状態にあるというお母さんの声でした。このお母さんは、「娘が外で話せないことを理解してもらえるアイテムがあれば」との願いを込めて、かわいいキーホルダーのアイデアを提案しました。このキーホルダーは、「ありがとう」や「ごめんなさい」といった言葉が書かれたもので、娘さんが気軽に気持ちを表現できるサポートを提供するものです。
場面緘黙について
場面緘黙とは、家庭などのプライベートな環境では話せるのに、社会的な場面では声を出せなくなる状態です。これは決して性格や気まぐれではなく、幼児期から学童期に多く見られ、不安や環境の変化が関連しています。無理に話させることは逆効果であるため、適切なサポートが求められています。
アイデアを具体化するプロセス
このお母さんのアイデアに感動したフェリシモのプランナーたちは、彼女と直接会って企画を進めました。「伝言アクリルキーホルダー」を使うことで、娘さんが楽しみながら気持ちを伝えられるという視点が重要でした。
キーホルダーに込められた思い
デザインには、アクリルで作った可愛いイラストが使われ、「ありがとう」や「ごめんなさい」といった言葉が吹き出しに書かれています。これにより、店員さんに指し示すだけで欲しいものや気持ちを伝えることができるのです。さらに、スぬいぐるみに取り付けて持ち歩くこともでき、選べるメッセージのバリエーションも豊富です。
人気イラストレーターとのコラボ
キャラクターのデザインは、人気イラストレーターのおおうちひなこさんに依頼されました。おおうちさんは、実際に娘さんと対話しながら、彼女の好きな動物をヒントにキャラクターを描き上げ。まさに娘さんの願いを反映した愛らしいキャラクターたちが誕生しました。
娘さんの笑顔を育むアイテム
この「メッセージ・フレンズ」は単なるアイテムではなく、娘さんの気持ちに寄り添い、いつでも一緒に過ごせる心強い相棒としての役割を果たします。お母さんも、「このアイテムのおかげで、楽しい気持ちを引き出してもらえる」と、その効果を実感しています。
世の中に広がることを願って
「メッセージ・フレンズ」のアイテムが一般発売されることも検討されています。参加したお母さんとプランナーたちは、同じような悩みを持つ多くの人々の役に立てることを願っています。「このアイテムを通じてコミュニケーションの輪が広がり、少しでも多くの子どもたちの役に立てればと思います」と話すプランナーの言葉が印象的でした。
フェリシモの取り組み
フェリシモはこれからも“たったひとり”の思いを大切にし、さまざまなプロジェクトに挑戦していく予定です。また、障がいを持つ方々の個性や能力を活かす「チャレンジド・クリエイティブ・プロジェクト(C.C.P)」も推進し、誰もがつながれる社会の実現を目指しています。私たちも、こうした有意義な取り組みを応援していきましょう。