冷凍寿司の空輸成功
2025-10-14 11:21:30

デイブレイクとパナソニックが実現した冷凍寿司の空輸成功

日本から米国へ!冷凍寿司の空輸実証



デイブレイク株式会社は、パナソニックの真空断熱保冷ボックス「VIXELL」を利用し、日本からアメリカへ冷凍寿司の空輸に成功しました。この実証は、今後の冷凍寿司の海外輸出の拡大につながる重要なステップです。

デイブレイクとパナソニック:コラボレーションの背景



冷凍寿司の輸出に取り組んでいるデイブレイクは、これまでに海上輸送での実績を積み重ねてきました。今年の3月には、日本から米国への海上輸送を成功させ、冷凍寿司の品質を約3か月間維持することに成功しました。しかし、空輸には新たな課題がありました。それは、機内の温度変化や積み下ろし時のリスク。このため、デイブレイクは何度も空輸の検証を行いましたが、思うような結果が得られず、多くの試行錯誤を重ねました。

そこで、パナソニックの技術力とデイブレイクの知見を合わせることにしました。これにより、次世代リユーザブル真空断熱保冷ボックス「VIXELL」を導入し、冷凍寿司の品質を守るための新しい方法を模索しました。

VIXELLの特徴



「VIXELL」は、パナソニックが開発した高性能な保冷ボックスで、以下のような特長があります:
  • - 優れた保冷性能:30℃の環境下でも各温度帯を最大10日間維持。
  • - 頑丈な設計:輸送時の衝撃や重ね積みから食品を守る。
  • - 温度ロガーとの互換性:温度管理が容易。
  • - アルミレス真空断熱構造:冷気漏れを抑え、冷却効果を高める。

これらの特長により、食品の品質を長時間維持することが可能です。特に医療・医薬品の輸送に使用されることが多いこのボックスが、冷凍寿司の輸送に使われるのは初めての試みです。

空輸の具体的な成功例



空輸の実際の検証では、2025年8月29日に日本から発送された冷凍寿司が、約10日間マイナス22℃以下を維持したことが確認されました。このことから、空輸においても高い品質を維持できることが証明され、デイブレイクは新たな輸送手段を確立しました。

今後の展望



デイブレイクは、この空輸成功をもとに「海と空」の両方の輸送手段でのコールドチェーンの確立を進めていく方針です。今後、冷凍寿司をはじめとする日本食の魅力を世界中に発信することを目指し、一層の努力をしていくと表明しています。

デイブレイク株式会社とパナソニックの未来



デイブレイクは、2013年に設立され、特殊冷凍技術を活用した事業を展開している企業です。冷凍食品の流通において独自のポジションを築いており、今回の成功はそのビジョンの一環として位置づけられます。また、パナソニックもデイブレイクへの出資を通じて、冷凍食品流通の変革に向けたシナジーを期待しています。

このように、冷凍寿司の空輸実証は、デイブレイクとパナソニックのパートナーシップによって生まれた革新の一例であり、今後のさらなる発展が楽しみです。


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