伊勢のDXエコシステム
2026-06-08 18:36:16

地域中小企業の未来を拓く!伊勢が描くDXエコシステム

地域中小企業の未来を拓く!伊勢が描くDXエコシステム



三重県伊勢市に本社を構えるIXホールディングス株式会社のグループ企業、IXデジタル株式会社が進める「地域版DXエコシステム」が注目されています。これは、地域の中小企業にデジタルトランスフォーメーション(DX)の手法を展開し、地域全体の活性化を目指す大胆な構想です。最近、この取り組みがビジネスメディア「Forbes JAPAN」に紹介され、その注目度が高まっています。

DXの背景と「お伊勢DX参り」の意義



九十年代から続くDXの波の中で、特に注目されているのが、現場起点での進化です。グループの祖業である株式会社マスヤが1965年に創業した際は、長期保存できるお菓子「おにぎりせんべい」を誕生させ、大ヒットさせました。しかしながら、各社の業務システムは独立して運用されてきたため、情報の流通が乏しく、DXとは無縁の状況でした。それを打破すべく、2019年にIXデジタルのCIO、神山大輔が加わり、コミュニケーション基盤を一新。SlackやZoomPhoneを導入し、効率化とコスト削減を実現しました。

「お伊勢DX参り」という新たな概念は、江戸時代の「おかげ参り」に由来しています。参宮によって他地域の文化や知恵を持ち帰るというこの歴史的な方策を、現代のDXに置き換えたものです。「伊勢に来れば何か新しいヒントを持ち帰れる」という考え方が、地域の中小企業にも広がっています。

地方に最適なDXモデルの構築



地域の特性を考慮したDXの必要性を認識したIXデジタルは、都市部の成功モデルをそのまま地方に適用しても効果が薄いと判断しました。地方企業は、情報や人材へのアクセスが限られている分、契約以上の深い信頼関係が強みとなります。こうした背景から、地域企業同士が「いいものはみんなで使おう」という文化を築くことを目指しています。

さらに、IXデジタルは現場帳票システム「i-Reporter」を手掛けるシムトップス社と連携して、地域企業が導入しやすい「地域価格」の設計に取り組んでいます。新しい技術を導入することで地域全体の電子化レベルを底上げすることが、最終的な目標です。このように、地域の企業が協力し合い、成功事例を共にすることで、地方ならではのDXエコシステムが実現するのです。

今後の展望と挑戦



IXデジタルは、今後も地域中小企業のDX推進を加速していく意向です。地方の多くの企業が「後継者不足」や「人手不足」、「デジタル化の遅れ」といった共通の課題に直面しています。それに対する解決策として、伊勢志摩から発信するこのモデルが全国的に展開できると考えています。地域企業、自治体、スタートアップとの連携を強化し、伊勢志摩を「地方中小企業のDXの聖地」とするためのビジョンを実現するために、確固たる道筋を描いています。

代表者の思い



IXデジタルの代表取締役、神山大輔は「私たちのDXは、現場の仲間が新しいやり方に粘り強く取り組むことによって成り立っています。最先端の技術を導入すること自体が目的ではなく、現場で働く全ての人々が笑顔で仕事できる環境を整えることが重要です」と語っています。このような理念のもと、地域と共に「現代版おかげ参り」を目指すIXデジタルの取り組みは、今後の地方経済に大きな影響を及ぼすことでしょう。

地域の特性をしっかりと理解し、共に成長していく姿勢が求められる現代。その中で、地域版DXエコシステムは新たな時代のカタチを示しています。IXデジタルが描く未来に、ぜひ注目していきたいところです。


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