燕三条の挑戦
2025-08-18 16:32:28

新潟・燕三条の金属加工技術を世界に発信する試み

燕三条が世界に発信する金属加工技術



新潟県燕三条は、その高い金属加工技術で知られる地域ですが、最近、ここで展開される新たなコレクティブ「FOR THE METAL PEOPLE」が、インドネシア・バリのデザインイベント「Jia CURATED 2025」に出展し、世界にその魅力を伝えました。

このイベントは、2025年8月14日から18日までの期間にわたり開催され、テーマは「変わりゆく視点(Evolving Perspectives)」。このテーマのもと、燕三条のものづくりの変遷や、その広がりについて紹介されました。「FOR THE METAL PEOPLE」は、伝統技術を守りながら現代に進化したものづくりを発信しており、今回の展示はその集大成とも言える内容でした。

燕三条の金属加工の魅力



燕三条エリアでは、包丁や鋏、大工道具、台所用品、アウトドア用品、そして酒器など、多種多様な金属製品が製造されています。この地域の強みは、長年にわたり培われた高度な技術と、伝統を守りつつも時代に応じて柔軟に変化し続けるものづくりの姿勢です。

出展した工場は11組にも及び、彼らの製品や作品は、歴史と技術の両方を物語っています。特に注目を浴びたのは、金属加工の原材料について紹介するコーナーで、ナットをモチーフにした六角形の什器が会場の目を引きました。この什器は、地元のデザイン会社SPREADと製造会社DOTS AND LINESの協力によって制作されました。

展示の内容と工場の紹介



展示では、参加工場の製品販売も行われ、多くの訪問者が興味を持って足を運んでいました。具体的には、IPS PLIERSの限定ウォーターポンププライヤや玉川堂の伝統的な銅器、タダフサの名包丁、さらには諏訪田製作所の美しいニッパーなど、多岐にわたる製品が揃いました。

参加工場の魅力


  • - IPS PLIERS: 1940年創業のプライヤ専業メーカー。高品質かつ機能性に優れた製品を展開しています。
  • - 玉川堂: 200年以上の歴史を持ち、無形文化財に認定された鎚起銅器の技術を受け継ぎ、銅器を制作しています。
  • - 諏訪田製作所: ニッパー型刃物の製造に特化し、美を追求する製品を生み出しています。
  • - タダフサ: 包丁メーカーとして人気が高いブランドで、質の高い刃物を提供しています。
  • - DOTS AND LINES: 新潟の伝統技術を活かし、独自のアイアンアートを展開しています。

これらの工場それぞれが持つ特長を活かし、展示を通じて燕三条の金属加工の世界を感じていただける機会が提供されました。

未来のものづくりの可能性



今年の「Jia CURATED」では、変化する視点が重要なテーマであり、従来の価値観にとらわれない新たな発見をしてもらおうという意図が込められています。燕三条の職人たちは、伝統技術を活かしつつ、新しい価値を創造することに挑戦し続けています。

このように、燕三条のものづくりが持つ未来への可能性が、国内外での認知を広げ、次世代へと引き継がれていくことを願っています。これからも「For the Metal People」は、世界に向けてその魅力を発信し続けるでしょう。

あなたも、ぜひ彼らの取り組みに注目してください。


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