新鮮さがそのまま！無凍結の国産ナガスクジラ肉を手に入れよう

グルメ生鮮食品を扱う株式会社食文化が、2025年11月から無凍結の国産ナガスクジラ肉を販売開始します。この商品は、道東・釧路沖で捕獲されたナガスクジラの赤身と尾の身をセットにしてお届けする特別な企画です。この取り組みは、船上で処理された鮮度がそのまま味わえるもので、船員たちにしか知られていなかった貴重な体験を一般消費者にも体験していただけます。

捕鯨と鮮度の秘密

現在、捕鯨が行われている道東・釧路沖では、捕獲したナガスクジラが秋刀魚や鰯の群れを追って回遊しています。今年は特に好漁が期待されていますが、天候次第の神経を使う挑戦です。成功した場合、捕獲されたナガスクジラは直接冷蔵便で発送され、凍結せずにそのままの「無凍結品」として楽しめます。

この試みを支えているのが共同船舶株式会社の新造船「関鯨丸」です。船内で解体・処理が行える設備を備えており、捕獲からお客様の手元に届くまでのプロセスを一貫して行うことで、船上鮮度を保ちながら受け渡すことが可能になりました。こうした取り組みによって、臭みがなく、もっちりとした舌触りと豊かな旨みを持つナガスクジラの肉を楽しむことができます。

かつての親しまれた味

日本では、かつて鯨肉は学校給食の定番でしたが、1960年代以降、国際的な捕鯨規制により姿を消し、半世紀の間商業捕鯨が行われませんでした。しかし、2024年にはIWCからの脱退を受け、ナガスクジラの捕鯨が約50年ぶりに再開されることとなりました。昨年には北西太平洋沖での捕獲が行われ、その中で多くの反響を呼んだのが、船内凍結・解凍品の販売です。今年、ついに“無凍結”の国産ナガスクジラ肉の取り扱いが実現し、私たちはまさに歴史の瞬間を迎えています。

鯨肉の魅力と健康効果

ナガスクジラ肉は、もっちりとした肉質が特徴で、上質な脂肪がのるため、様々な料理に利用できます。刺身やユッケでその真価を発揮し、加熱料理でも香りがしっかりと残ります。特に尾の身は、運動量が多い部位であり、霜降りの脂肪が入り、希少部位として高級な黒毛和牛に匹敵する価値があります。

また、鯨肉にはスタミナの源とされるバレニンが豊富に含まれており、近年では健康効果が注目されています。さらに、マイオカインや長寿遺伝子に関する研究も行われており、2025年秋の日本ウェルネスアワードでも健康食材として注目を集めることでしょう。