ロレアルが障がい者インクルージョンで世界トップ評価を獲得
世界の美容・化粧品業界において長年のリーダーシップを誇るロレアルグループが、障がい者の社会参加を積極的に支援し、その取り組みが評価されました。具体的には、Disability : INが開発した「Disability Index®」において、2025年に7カ国で最高評価を得ています。このインデックスは、企業の障がい者に対するインクルージョンの方針やプログラムを評価するための独立したベンチマークです。今回は、その詳細をお伝えします。
ロレアルの取り組み
ロレアルは日本、ブラジル、カナダ、インド、フィリピン、英国、米国の7カ国で「障がい者インクルージョンにおける最高の職場」として認定されました。これは、全社員が能力を最大限に発揮できる職場環境の整備に向けた努力が結実したものであり、職場全体がインクルーシブな文化を育むことを目指しています。
このインデックスは、文化やリーダーシップ、アクセス、雇用慣行、コミュニティ貢献等、複数の重点領域で評価が行われます。ロレアルは、その指標において高い評価を維持し、障がい者が直面するさまざまな障壁を打破することに積極的に取り組んでいます。
障がいと多様性
全世界で約13億人、人口の16%が障がいを抱えているとされ、その多くが労働年齢の層に属しています。ロレアルは、これらのデータを基に、障がい者の雇用を積極的に進め、見える障がいだけでなく見えない障がいに対しても注力しています。特に精神疾患や慢性疾患、ニューロダイバーシティといった様々なタイプの障がいを受け入れる姿勢が求められています。ロレアルは、全ての社員が生き生きと働ける職場づくりを目指し、その成果を上げる努力を継続しています。
社会の責任
ロレアルの20年にわたる取り組みは、社員やコミュニティの身体的・精神的・社会的な幸福を重視しており、障がい者の雇用にもその目を向けています。彼らは自身のビジョンを実現するために、様々な機会を創出し、他の企業やコミュニティにもそのモデルを広める役割を果たしています。
さらに、グローバルでの障がいのある方に対するアクセス向上も目標に掲げ、障がい者の直接雇用の最低基準を達成すべく努力を続けています。また、Disability Indexへの参加は、国際的にもインクルーシブな職場環境の確保を進め、ベンチマークの提供を通じて進捗を測ることを可能にしています。
まとめ
ロレアルの障がい者インクルージョンへのコミットメントは、ただの理念にとどまらず、具体的な実践へと進化しています。これからも彼らがどのように美を通じて社会に貢献していくのか、その取り組みから目が離せません。今後、全ての国での評価が行われる予定のDisability Indexは、ロレアルをさらに前進させる鍵となることでしょう。このような企業の取り組みが広がることに期待したいですね。