南壽あさ子が魅せる新しいホラーの形
南壽あさ子の4枚目のアルバム『AMULET』に収録されている楽曲「オン・ザ・スクリーン」が、縦型ホラーショートドラマ「闇に光」の主題歌に選ばれることが発表されました。このドラマは、佐野史郎さんと大沢健さんがダブル主演を務め、アブジェクトホラーという新たなホラーのスタイルを提唱する制作集団「よろずず」によって制作されます。
アブジェクトホラーは、日常に潜む“違和感”を静かに増幅させ、見えない恐怖を描き出すことで、従来の恐怖表現とは一線を画します。そして、南壽あさ子の静かな緊張感を伴った音楽が、この新しいホラーの世界にぴったり合うと感じさせるのです。
新たな感情体験の発信
「よろずず」は、今後も縦型ドラマを起点に映像や音楽、デザインなどを融合させたコンテンツを展開していく予定です。今回の主題歌「オン・ザ・スクリーン」は、現実と虚構の境界を揺るがし、心に深く残るメロディを持っています。音楽は内省的でありながら、アブジェクトホラーと強く結びついており、日常と異界の境目を探求する内容になっています。
南壽あさ子は、「『オン・ザ・スクリーン』は現実と心の境界に立ち尽くす感覚を音にした楽曲です。“違和感”のある世界に出会えたことを自然な巡り合わせだと感じています」とコメントしています。彼女の音楽が表現する“気づいてしまう不穏”が、どのようにホラーのストーリーに影響を与えるのか、楽しみです。
アルバム『AMULET』の魅力
アルバム『AMULET』は、南壽あさ子にとって約6年ぶりのフルアルバムとなります。作品は「心に寄り添うおまもり」をテーマにしており、聴く者に寄り添う静けさと温もりを感じさせます。また、絵本作家の酒井駒子さんが手がけたジャケットアートや、12人の女性イラストレーターによる歌詞集『She Saw Scene』も話題です。音楽と視覚芸術が響き合うこの作品は、聴覚だけでなく視覚でも楽しむことができます。
「闇に光」の公開は2025年12月26日で、YouTubeやTikTok、InstagramなどのSNSで展開されます。この新作短編ドラマを通じて、南壽あさ子の音楽と映像がどのように交差するのか、ぜひその目で確かめてみてください。音楽とホラー、癒しと不穏が交わる新しい感情体験を楽しんでほしいと思います。
まとめ
南壽あさ子の作品が、新しいホラーの形を体現する中で、彼女の音楽がどのように人々を魅了するのか、今後の展開から目が離せません。さあ、あなたも「オン・ザ・スクリーン」を聴いて、ホラーの新境地を一緒に体感してみてはいかがでしょうか。