心に響く哀切な古曲、宮薗節の魅力を堪能する公演

音楽や芸術が人々の心に深く浸透しているのは周知の事実ですが、「宮薗節」と呼ばれる古曲は、特にその深さで多くの人を魅了してきました。このたび、特別な公演「第8回宮薗節」が行われます。この公演では、古雅さと哀しみが響き合う古曲の世界へと私たちを誘います。

宮薗節の歴史と魅力

宮薗節は、文人・永井荷風によって「最もしめやかな浄瑠璃」と評された、まさに日本の宝とも言える芸能です。そのルーツは上方にありますが、実際には江戸・吉原で長きに渡って命脈を保ち、今に至ります。残念ながら、現代においてはその音色を耳にする機会が減ってきており、その貴重さは日増しに増しています。

本公演では、宮薗節の持つ独特の情緒と情感を存分に堪能できるよう、名演が揃っています。男女の情を描く哀切な響きは、観客に深い感動をもたらすことでしょう。

出演者のご紹介

この公演には、全ての演目で名を馳せる実力派が集結します。浄瑠璃を務めるのは宮薗千よし恵さん、三味線奏者には人間国宝の宮薗千佳壽弥さんが、そして立方には藤間心さんが出演。古川諒太さんは公演の進行を担当します。これにより、浄瑠璃の魅力が一層引き立てられます。

演目内容

公演でお届けするのは、「鳥辺山」という演目。古くからの伝承や情感が蔓延る作品です。また、演目の一部として「くるわ文～ほおずき」といった舞踊も披露され、古曲との共演が楽しめます。

チケット情報

チケットは、一般料金4,500円で販売され、せたがやアーツカードや世田谷パブリックシアター友の会会員には4,000円の割引も用意されています。座席は全席指定となっており、消費税込みの価格で楽しむことが可能です。なお、未就学児の入場は不可とのことです。

チケットの発売は2025年1月29日（水）10:00から。初日はオンラインと電話での受け付けのみで、窓口での購入は翌日からとなりますのでご注意ください。