国際女性デー50周年を祝う特別な取り組み
2024年3月7日、国際女性デー50周年を記念して、国際協力NGOジョイセフが主催したフェムテックイベント「WEHealth」が東京都渋谷区のWITH HARAJUKUで開催されました。このイベントには、アンダーアーマー、オン、ザ・ノース・フェイス、アシックスという日本を代表するスポーツアパレルブランドの4社が集まり、「健康的なライフスタイルを実現する選択肢 ~Empower myself〜」というテーマのもと、女性のエンパワーメントについて率直な意見交換を行いました。
スポーツブランドの共同事業
このパネルディスカッションは、普段は競争関係にあるブランドが一堂に会した貴重な機会として、多くの注目を集めました。参加したブランドはそれぞれの取り組みを紹介し、女性たちの健康や運動を推進する姿勢をアピールしました。
ブランドごとの取り組み内容
1.
アンダーアーマーは、「Wellness Grow Up」といったイベントを主催し、初心者が気軽に運動を楽しめる場を提供。特に高校生女子サッカー大会では、スポーツブラの重要性を広める啓発活動も行っています。
2.
オンは、グローバルなジェンダー平等の推進や充実した社内制度を整備。また、「東京ランクラブ」では、子育て中の親が参加しやすい走る環境を提供しています。
3.
ザ・ノース・フェイスは、女性向けの製品開発やアウトドア支援のキャンペーン「SHE MOVES MOUNTAINS」を実施。マタニティウェアやファミリー向けのイベントも展開します。
4.
アシックスは、ランニングアプリ「ASICSRunkeeper」を活用し、楽しさを重視したトレーニングをサポート。また、女性向けの「NAGINO」コレクションも発表しています。
課題と解決策
アシックスの調査によれば、世界中の約2万5,000人の女性の半数以上が運動をやめている理由の一つが『時間がない』ことです。この調査からは、運動の機会とメンタルヘルスの相関関係も明らかになり、再開や継続には「身近な女性の存在」や「テクノロジーの活用」が有効であるとしています。
今後の展望
短い時間の運動で気分が向上する『15分9秒のマジックナンバー』の紹介もあり、競合ブランドが手を取り合うことで、誰もが運動を続けやすい社会の実現を目指しています。国際女性デーをきっかけに、今後のコラボ企画やイベントが期待されています。
ジョイセフとホワイトリボン運動
ジョイセフは、性と生殖に関する健康と権利を推進し、誰一人として健康を失うことがない世界の実現を目指しています。ホワイトリボンは国際的な女性の健康と人権を啓発するシンボルであり、2025年の大阪マラソンなど多くの大会での活動が予定されています。
ホワイトリボンランの開催
ホワイトリボンランは、国際女性デーを祝うイベントです。今年で10回目を迎え、自分自身だけでなく世界中の女性の健康を願って走ります。参加費は全額が寄付に回され、「アフリカの女性たちに包括的性教育を届ける」といった目標も掲げています。4日間にわたって全国各地で開催され、地域の人々との交流も楽しむことができます。
参加者のInstagram投稿が寄付につながるキャンペーンも行われており、よい活動に参加するチャンスが増えています。これらの取り組みを通じて、女性たちが健康的で自分らしい生活を送る社会の実現が期待されています。