竹素材で新展開
2025-10-15 15:59:08

新たな和楽器の舟出!竹を用いた筝爪の音色を検証

新たな和楽器の舟出!竹を用いた筝爪の音色を検証



和楽器の世界では、象牙が使われてきた部分も多く、特に箏の爪においては長い歴史があります。しかし、象牙は1990年以降、国際的に取引が禁止され、その入手が困難になってきました。さらに2016年には国内の売買も制限され、和楽器の多くの奏者が新たな素材を求めているのです。

象牙代替品の開発とその利点



そんな中、Sera Creationsは竹由来のセルロースナノファイバー(CNF)で作られた筝爪を開発しました。この新素材は、日本の伝統楽器において象牙製の筝爪に近い音質を持つとされています。特に海外に住む筝奏者にとって、象牙製の楽器を持ち込むことができない現状は深刻です。そのため、この新材料は待望の解決策となるのです。

実際、音響分析の結果、セルロースナノファイバー製の筝爪は象牙製のものに近い音色を発揮しています。試作を重ねた製品の音が、どのように進化したのかは非常に興味深いポイントです。特に新素材による製品は、象牙に近いと言われる音の特性を持っており、特に「製品番号4」のものは、その音響特性が顕著に表れています。これは日本の音楽文化において、新しい風をもたらすものとなるでしょう。

「象牙を使わない箏コンサート」の開催



そうした新素材の本格的な導入を促進するため、2025年に「象牙を使わない箏コンサート」が開催されます。このイベントは、認定NPO法人野生生物保全論研究会の主催で、特に新素材による筝爪の音色の魅力を一般に披露するためのものです。

このコンサートでは、以下の3つの目的が掲げられています:
1. 新素材の提案:象牙の音色に近い新しい筝爪の音色を広める。
2. 価値の再構築:時代の変化に合わせ、象牙からの脱却を考える新しい文化を提案する。
3. 意識の拡充:象牙の出所を吟味しつつ、ゾウの保護を促す国際的な連携を意識する。

コンサートでは、伝統の音楽と新しい音が融合し、参加者の心に深く響くことでしょう。音楽だけでなく、竹に根ざした新しい文化や価値観がここで語られることとなるのです。

イベント詳細



  • - 開催日: 2025年10月31日(金)18:30 - 19:45(17:00開場)
  • - 会場: 東京ウィメンズプラザホール(東京都渋谷区神宮前5-53-67)
  • - チケット: 1,500円(親子室は小学生以下無料)
  • - 申込サイト: Peatix

プログラムには、古典及び現代の箏曲が用意され、竹由来の新素材で作られた筝爪と樹脂製の箏柱が使用されます。プロの演奏者たちによるパフォーマンスは、質の高い音色を提供し、聴衆を魅了すること間違いなしです。

参加するアーティストについて



今回のイベントには、オーストラリア出身のマクイーン時田深山や、セネガル出身のダンサーアブドゥ・バイファルなど、多彩なアーティストが参加します。伝統を大切にしながらも、新しい試みを続ける彼らの音楽は、参加者に感動をもたらすでしょう。

この新たな音響体験とともに、象牙を使用しない未来の音楽文化を共に考えていきましょう。


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