アール・ブリュットと音楽の不思議な交差点
2025年の夏、京都の世界遺産・仁和寺にて、アール・ブリュットの作品からインスパイアを受けた即興演奏会が開催されます。このイベントは、昨年の東京で実施された演奏会を受けて行われるもので、観客からの感想が新たなインスピレーションとなり実現しました。
打楽器奏者の谷本麻実さんと、ヴィブラフォン奏者の谷口かんなさんが、轟修杜の色と線に込められた感情を音楽として表現します。彼の作品はタイトルがないため、それぞれの観る人が自由に感じることができます。この作品の普遍性が、参加者の意識に深く響き、アール・ブリュットの力が新たな可能性を示しているのです。
谷本さんは、昨年の演奏時に作品から感じた多様な音を表現することがいかに楽しいかを語ります。彼女にとって、即興演奏はただの音楽ではなく、アートとのダイレクトな対話です。作品を目の前にしながら、彼女が表現する音は、あたかも新しい色彩の世界を描いているかのよう。そして、音楽は作品と共鳴し、観客とともにその瞬間を共有します。
即興演奏は旅のようなものであり、未知の領域を探求する楽しさがあります。谷本さんは、かつて轟修杜の作品と共に演奏したときの感動を今も忘れず、その瞬間に再び立ち返ることで新たな音の景色を探索します。
開催詳細
- - 日時: 2025年8月8日(金)、9日(土)17時から(最終受付は16時30分まで)
- - 場所: 仁和寺 黒書院
- - 入場料: 仁和寺御所庭園の拝観料800円(高校生以下無料)に加え、コンサート入場料1,000円(高校生以下無料)が必要です。
- - 予約: 限定40名の予約制です。[email protected]へお問い合わせください。
演奏者たちのメッセージには、修杜の作品から音が生まれ、感じることの楽しさがこもっています。図形や色彩が描かれた作品から、まさに対話が始まるのです。谷元さんは、興奮の中で繰り返されるモチーフに合わせ、音楽のグルーヴを自ら編み出しています。
また、イベントはテレビ撮影も行われる予定で、より多くの人々にこの感動的な瞬間を届けられる機会となります。
アール・ブリュット展の同時開催
同じく仁和寺では、「轟 修杜 アール・ブリュット展」も行われます。彼の作品は、10歳までペンを持たなかったという背景を持ちますが、その無限の可能性は色彩豊かな宇宙として表現されています。
- - 会期: 2025年7月28日(月)〜8月10日(日)
- - 観覧時間: 9時〜17時(最終受付16時30分)
- - 入場料: 同じく800円(高校生以下無料)
魅力的なアートと音楽が交差する場所、仁和寺での特別な時間をどうぞお見逃しなく。私たちと共に、音楽の旅へ出かけましょう!