南山城村に新工場
2025-04-30 12:30:15

京都府南山城村に新たな抹茶生産拠点が誕生 〜サステナブルな茶文化の未来に期待〜

京都府南山城村に新しい抹茶の拠点が登場



共栄製茶株式会社は、2025年の5月1日に京都府南山城村に抹茶の原材料であるてん茶を製造するための新工場「京都南山城工場」を開設します。この新しい工場は、急成長する抹茶市場の需要に応えるべく設立され、抹茶の安定供給と茶農家の負担軽減を目的としています。

抹茶市場の急成長



近年、抹茶は世界中で人気が高まっており、その市場は急速に拡大しています。全国茶生産団体連合会によると、令和5年度のてん茶の生産量は4,176トンと過去最高を記録し、同時に平均単価も上昇しています。さらに、農林水産省もてん茶の生産推進を掲げるなど、この勢いは今後も続くと考えられています。

抹茶供給の困難



しかし、増加する需要に対し、供給は追いついていません。特に高品質の宇治抹茶の需要は急増しており、供給がひっ迫しています。また、荒茶工場の不足も問題です。摘みたてのてん茶は、その日のうちに荒茶工場で処理する必要があるため、加工設備の不足により収穫ができないというケースも少なくありません。

新工場の概要



京都南山城工場は、年間100トン以上のてん茶を加工できる能力を持ち、製造ラインを2つ備えています。工場は有機JAS認証を取得し、特に海外市場からの需要が高い有機てん茶の生産も含まれます。さらに、一次加工だけでなく、二次加工(仕上げ)までを一貫して行うことが可能で、用途に応じた高品質のてん茶の製造が実現します。

茶農家の支援とサステナビリティ



日本各地で茶農家の数が減少し、高齢化が進む中、京都南山城工場の設立は茶農家にとって大きな恩恵となります。現在、多くの茶農家は自ら茶葉を加工工場に運び、手作業で一次加工を行っていますが、それは大きな負担となっています。しかし、今回の新工場が稼働することにより、共栄製茶が茶葉を購入しながら一次加工を行うことで、農家の負担を軽減することが期待されます。

工場の特徴



  • - 名称: 京都南山城工場
  • - 所在地: 京都府相楽郡南山城村大字田山小字ツルギ44-3
  • - 開設日: 2025年5月1日
  • - 建物: 平屋建2,700㎡
  • - 製造能力: 年間100トンのてん茶加工

森半について



共栄製茶株式会社、通称「森半」は、1836年に創業し、現在まで深い茶文化を бизнесしています。日本茶の伝統と品質へのこだわりを大切にしながらも、現代に合わせた様々な商品を展開しています。氷茶やグリーンティーといった新しい製品の開発にも積極的で、今後も革新的な挑戦を続けていくことでしょう。

この新しい工場が京都の茶文化の未来を形作る一助となることを、私たちも期待しています。


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