AI技術で薬局の未来を拓く『premedi』
2023年5月8日に開催された「日本新規事業大賞 by Startup JAPAN 2025」で、キリンホールディングスと協和キリンの共同出資会社であるCowellnexが提案した調剤薬局向けのAI置き薬サービス『premedi』が大賞を受賞しました。この受賞は、現代の医療現場における新たな取り組みとして大きな注目を集めています。
新規事業大賞の意義と選定理由
「日本新規事業大賞」は、優れた新規事業を表彰するために、スタートアップから歴史ある企業までさまざまな組織が参加するイベントです。今年の受賞には、事前の書類選考を通過した代表的な事業がプレゼンテーションを行い、その成果が審査員に評価されました。
『premedi』の受賞の背後には、いくつかの重要なポイントがあります。特に、事業化後にはロングテールの医薬品に焦点を当てながら、愚直にプロダクトマーケットフィット(PMF)を追求する姿勢が評価されました。また、キリンの強みを活かしながら新しい事業を推進する理由も明確であり、このアイデアが今後どのように成長していくかに期待が寄せられています。
受賞企業とサービスの概要
Cowellnexは2024年9月に設立され、キリンと協和キリンの共同出資により運営されており、AIを活用とした『premedi』は、薬局が抱えるさまざまな課題へのソリューションを提供します。薬局での置き薬においてAI技術を取り入れることで、処方薬をより効率的かつ効果的に取得できるモデルが構築されています。
受賞に際して、事業責任者の田中吉隆氏は、「このたびの受賞は薬局の皆様との協力のおかげです」と語り、同プロジェクトの意義に強い感謝の意を表しました。これは単なる事業展開ではなく、地域社会に貢献し、薬局の運営効率を向上させることが目的とされています。
現場のニーズに応えた取り組み
『premedi』の開発においては、現場の薬局と密接に連携し、ニーズを的確に反映させることが重視されています。薬局側からのフィードバックを受けて機能を改善し続けることで、実際の運用に即したサービスの提供を実現しました。このアプローチにより、薬局業務の効率化を図るだけでなく、患者様に対するサービス向上にもつながっています。
将来の展望と期待される影響
今後、『premedi』は首都圏から全国展開へと移行し、薬局の業務に新しい風をもたらすことが期待されています。また、キリングループ全体での価値創出に寄与し、健康を取り巻く社会問題の解決にも大きな役割を果たすことでしょう。今後の展開が非常に楽しみです。
このように、AI技術を活用した調剤薬局向けのサービス『premedi』の大賞受賞は、医療業界に新たな道を開く可能性を秘めています。私たちもその進展を見守り、期待を寄せていきたいと思います。