自然の力で花粉症対策!レンコン由来の新サプリメント開発
昨今、花粉症やハウスダストによるアレルギー性鼻炎に悩まされる人々が増加する中、合同会社ハスラボが新たな製品を開発しました。これは、徳島大学の特許技術を活用したレンコンの節由来の成分を使用したサプリメントであり、自然由来のアプローチで花粉対策を実現しています。
レンコンのポテンシャル
レンコンといえば、和食をはじめさまざまな料理に使われる食材ですが、その中でも特に節部分には、抗アレルギー作用を持つ「プロアントシアニジン」や、お茶由来の「エピガロカテキンガレート」が含まれています。これらの成分を組み合わせることで、花粉やハウスダストによるアレルギー症状の軽減が期待されています。新たに開発されたサプリメントは、こうした成分をスプレードライ法で効率的に抽出し、高品質な製品を実現しました。
現代の問題に挑む
日本において、アレルギー性鼻炎は国民病とも呼ばれ、約3人に1人がこの悩みを抱えています。その影響は、経済的な損失にもつながり、1日あたり約2,320億円とも言われています。このような深刻な状況を鑑みると、自然由来の治療法が求められていることは明らかです。特に、薬に対する抵抗を感じる妊娠中・授乳中の方や、薬に頼りたくない方々には、今回のサプリメントが新たな選択肢となることでしょう。
安全性と効果
この新しいサプリメントは、従来の抗ヒスタミン薬とは異なり、副作用が懸念されないことが特徴です。実際、二重盲検試験においても、8週間の継続摂取により鼻の炎症が軽減される結果が確認されました。つまり、安心して毎日の食事の延長線上で摂取し続けられるのです。
環境への配慮
本製品の開発には、未利用資源である規格外のレンコンを最大限に活用しています。例えば、これまでに37トンの廃棄されるはずだったレンコンが、価値ある製品へと変わったのです。これにより、食品ロスの削減にも貢献し、持続可能な社会の実現を目指しています。
今後の展望
ハスラボでは、2026年の市場投入を目指し、さらなる技術開発に励んでいます。徳島大学との連携を通じて、健康に良い影響を与える製品の開発を進め、より多くの人々に届けることを目指します。私たちは「食べられるすべてを価値のあるものへ」をモットーに、未来に向かって邁進していく所存です。
専門家の声
ハスラボ代表の大野恭章氏は、「レンコンの節に秘められた力は計り知れない。これまで廃棄されてきたものが、人々の生活をより良くする手助けとなることは大変嬉しい」とコメントしています。また、元徳島大学の水口博之博士も、「このプロアントシアニジンとエピガロカテキンガレートの組み合わせが、より自然な方法で花粉対策を提供できることを期待しています」と述べています。
新たに誕生した自然由来のサプリメントを通じて、私たちの生活がより快適になることを願っています。花粉症に悩む方々にとって、希望となる製品が登場したことを嬉しく思います。