ミュージックシンセサイザー『MONTAGE M』が受賞
ヤマハ株式会社が展開するミュージックシンセサイザー『MONTAGE M』のマニュアルが、2025年の「ジャパンマニュアルアワード」において最高の評価である「マニュアル オブ ザ イヤー(MOY)」を獲得しました。この受賞は、会社の歴史の中で初めてのことであり、多くの関係者にとって驚きと喜びをもたらしています。
マニュアルが評価される理由
一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会が主催するこのアワードでは、製品やサービスに関連する文書や情報が評価されます。『MONTAGE M』のマニュアルは、ユーザーが音楽制作やライブパフォーマンスにおいてスムーズに活動できるよう、簡潔かつ明確な内容が求められました。特に、次の2点が重視されました。
1.
操作説明よりも製品の理解を重視:ミュージシャンが直感的にシンセサイザーを操るためには、基本的な機能や設計意図を理解することが不可欠です。
2.
大まかな説明から詳細説明への流れ:ユーザーが初めて手にする際にも、徐々に深入りできる設計が好評を得ました。
構成の見直しと評価
今回の受賞に向けて、マニュアルの内容や構成は大幅に見直されました。目次構成や図解が改良され、ウェブマニュアルにおいても視覚的に分かりやすさが提供されるよう努められました。特に、シンセサイザーの内部構造や仕組みが詳しく示されており、ユーザーが使いやすい設計に評価を得ました。
選考委員からのコメントによれば、「シンセサイザーを思い通りに操作・演奏できるよう、マニュアルの役割を見直している点が際立っている」とのことです。つまり、単に情報を伝えるだけでなく、使用者のニーズに応じた効率的な情報提供が行われているとの評価が寄せられました。
今後の展望
ヤマハでは、製品のマニュアルだけでなく、全ての制作物の質を高めるため、原則としてジャパンマニュアルアワード(JMA)に応募して評価を受けています。今後も国際規格を満たすことで国内外のユーザーに対し、より理解しやすいマニュアルの提供を目指し続けるとしています。
さらに、他の製品においても、『MONTAGE M』のマニュアルが示した良い事例を活かし、各種製品のユーザビリティ向上を図る計画です。音楽制作の現場で、『MONTAGE M』を使用する全てのミュージシャンが充実した制作環境を享受できるよう、引き続き努力していくでしょう。
資料リンク
受賞マニュアルや詳しい情報は
こちらからご覧ください。この機会にぜひ、ヤマハの新たな挑戦を体験してみてください。