香りを使った新たなスキンケア研究が心と身体に及ぼす影響とは
2025年1月から桃谷順天館と慶應義塾大学が共同で始める研究が、私たちの心と身体にどのような影響を与えるか注目を集めています。この研究の核心は、香料とその使用感が我々の精神的および認知機能にどのような変化をもたらすのかという点です。
研究の背景と目的
桃谷順天館は創業以来139年、美と健康を追求し続けてきた企業です。「人と地球の美しい未来を創る」という理念のもと、顧客が心身共に満たされた生活を送る商品やサービスの提供に取り組んでいます。その一環として、今回の共同研究が実施されることとなりました。
この研究では、果たして香りが私たちの心や身体に与える影響を数値化し、具体的なデータをもとに新たなスキンケア商品を開発することを目指しています。近年、心と身体、肌は切り離せない存在であるとされ、その関係性を掘り下げることが重要視されています。
研究の具体的内容
本研究では、桃谷順天館の調香師が作成した香調が身体に及ぼす好影響を慶應義塾大学の満倉靖恵教授と調査します。香りによる「心地よさ」を数値化し、さらに特定の香りが嗅がれた際の脳波分析を行うことで、その時の感情の変化や使用者の心理的効果についても評価します。これにより、香りを伴う化粧品がもたらす幅広い効果を実証することを目指しています。
満倉靖恵教授の視点
満倉教授は、さまざまな感情認識や生体信号の解析における専門家です。「心に優しいスキンケア」を目指し、桃谷順天館と一緒に新しいスキンケアの形を提案することに意欲的です。親子のスキンシップがオキシトシンの分泌を促すように、自分自身への優しさも同様に重要だと語ります。
「スキンケアにほのかな香りを加えるだけで、日中のストレスをリセットすることができる」と満倉教授は強調します。仕事や日常生活で疲れた心身を回復させ、翌日に希望を持たせるようなスキンケアを研究し、一つの製品として形にすることを重視しています。
未来への期待
桃谷順天館は、これまでの豊かな歴史を背景に、さらなる技術力と品質向上に努めています。今回の共同研究を通じて、人々が心身ともに健康で美しくいられる商品が生まれることを期待しています。近未来、香りという新たなアプローチが、スキンケアの常識を変える日が来るかもしれません。
このような画期的な研究の進展から、化粧品業界全体が受ける恩恵も計り知れません。美しさを追求し、心と身体の関係を科学的に解明していく取り組みが、私たちの生活に新しい価値を提供してくれることを楽しみにしましょう。