美を巡る旅、ソウル
韓国のソウルは、ファッションや美容の最前線であり、特にスキンケアの観点からはまさに「美の帝国」とも言える場所です。最近、自らを「美容都市ソウル」に投げ込んだアメリカ人ジャーナリストのエリース・ヒューさんが、新刊を出版しました。本書『美人までの階段1000段あってもう潰れそうだけどこのシートマスクを信じてる』は、彼女のユニークな体験を基にした美の探求の記録です。
ソウルでの生活
エリースさんは、ソウルでの4年の生活を通じて得た美容の知識や文化を凝縮して本書を執筆。最初は自分のそばかすを魅力的だと思っていた彼女が、韓国の人々の反応や、美容に対する厳しい目に次第に目覚めていく様子が描かれています。その中で彼女が経験した韓国スキンケアの技術や施術、さらには顔面注射など、驚くべきストーリーが展開されます。
美を巡る考察
韓国では「そばかす」を気にすることが一般的ではなく、多くの場合、すぐに改善策を講じようとする文化があります。エリースさんは、肌を美しく保つために、現地の美容クリニックを訪れ、さまざまな施術を体験することで、美意識の違いや、異文化からの影響を実感しました。
推薦コメント
本書には著名人からの推薦コメントも寄せられています。
- - ジェーン・スーさんは「美は権力であり、経済と密接に関わっている。」「美を決定するのは当事者ではない誰かだ」というコメントを寄せ、深いルッキズムの構造に気づくことの重要性を説いています。
- - 松田青子さんは「根の深いルッキズムの構造を自覚してはじめて『美容』を楽しめるかもしれない」との見解を述べ、美容の楽しみ方について触れています。
- - 宇垣美里さんは「もっと美しくなれる。それは福音か、呪いか?」と考えさせられるようなメッセージを寄せています。
本書の魅力
エリースさんの体験談は、スキンケアや美容の最新事情を知るための貴重な情報源です。特に、彼女が施術を受けた際の率直な感想や、美容整形外科での取材結果は、一読の価値があります。また、韓国での生活を通じて、自分自身を改善することの意味についても考察があり、美しさの追求が誰にとっても真剣なものであることを教えてくれます。
本書を読むことで、日本にいながらにして韓国の美容文化やトレンドを感じ取ることができ、また、エリースさんの経験から美とは何かを考えるきっかけになるでしょう。是非手に取って、新たな美容の世界へと踏み出してみてください。