舞台「Soul of ODYSSEY」
2025-01-30 14:45:20

多文化が織りなす舞台「Soul of ODYSSEY」が新たな感動を生む

近年、多文化交流が盛んになっている中、日本においても様々な国の文化が融合した芸術作品が増えてきました。その中で、舞台「Soul of ODYSSEY」は、その象徴的な存在となるでしょう。この公演は、2025年2月22日から東京・下北沢のザ・スズナリで上演が予定されており、古代ギリシャ神話の英雄・オデュッセウスの物語を基にしています。

プロデュースを手がけるのは、小池博史ブリッジプロジェクト-ODYSSEY。このプロジェクトでは、舞台芸術を通じて多民族のキャストが集結し、様々な国の伝統舞踊、演劇、音楽を駆使してユニークな作品を作り上げています。オデュッセウスの試練や試練を語る物語は、出演者と音楽家を合わせて14名が参加し、それぞれの母国語でセリフが演じられます。これにより、観客は多様な文化の交差点に立つことができるのです。

舞台の中では、日本語、英語、マレー語、中国語、カントン語といった異なる言語が飛び交い、観客は異文化の中での人間の姿を直に感じることができます。2023年にマレーシアで初演されたメンバーからも秀逸な5名が選抜され、日本人の9名と共に創作に参加します。更に、演劇やコンテンポラリーダンスに、能や雅楽、日本舞踊などの伝統的な要素が組み込まれ、マレーシアの舞踊やインド系の多様な音楽も取り入れられることで、視覚と聴覚を刺激する内容となっています。

美術面では、岡本太郎現代芸術賞で特別賞を受賞した山上渡氏の作品が使われ、映像が投影されることでダイナミックな空間演出が実現されます。これにより、古代の叙事詩が現代に蘇り、観客はまるで物語の一部となったかのような感覚を味わうことができるでしょう。

「Soul of ODYSSEY」では、叙事詩としての迫力と、人間の姿に込められたコメディ要素が絶妙に交差します。「生と死」、さらには人間の欲望や混沌とした感情が織りなす葛藤が、古代の叙事詩を通じてリアルに描かれます。この作品は、ただの物語ではなく、私たちの生きる現代の姿を映し出すミラーとも言えるでしょう。

また、本公演は「下北沢演劇祭」の一部としても位置づけられており、世田谷区民には特別割引が提供されるなど、観劇の機会が広がっています。更に、舞台に対する理解を深める為のサポートも充実しており、舞台説明や模型展示、筆談対応などが用意されています。

舞台の背後には、2022年度より始まった「火の鳥プロジェクト」があります。このプロジェクトは、アジアや南米、ヨーロッパのアーティストが共同で新たな物語を創り出すことを目的に進行中です。2025年にはその集大成として、「火の鳥・山の神篇」および「火の鳥・海の神篇」が上演予定で、国際的な創作チームが集結します。

本作を観劇することで、観客は古代から現代にかけての人間の姿を深く理解し、新たな文化の融合を体感することができるでしょう。多文化が織り成すこの舞台は、決して見逃せない作品となること間違いなしです。


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