中高生が導くカリンの未来
2026年3月26日、埼玉県さいたま市のロッテ中央研究所で「サイエンスキャッスル研究費2025ロッテ賞」の成果発表会が開催されました。このイベントでは、中学生や高校生が希少農産物「カリン」の可能性について研究成果を披露しました。この取り組みは、ロッテと株式会社リバネスが主催するプログラムの一環で、次世代の研究者を育成することを目的としています。
日本では、需要の減少や認知度の低下により、多くの希少農産物が埋もれてしまっています。そんな中、ロッテはカリンに注目し、3つの研究チームがその価値を高めるための研究を行いました。約半年間の実践を経て、発表されたのは、カリンの酸化防止剤としての利用、養殖用飼料の開発、そして植物由来の紫外線吸収剤を利用した日焼け止めの製作という内容です。
発表会では、まず山形県立東桜学館中学校の3年生、東海林朝日さんが「カリンの酸化防止剤としての可能性」について、地元の名産品であるカリンの特性を用いた研究成果を紹介しました。彼の発表では、カリンが持つ成分が食品の酸化を防ぐ効果を示すデータが示され、参加者たちはその実用性に興味を惹かれました。
続いて、浦和実業学園高等学校の1年生たちが「カリンの有効成分を利用した養殖用飼料の開発」というテーマで発表。彼らは、カリンが持つ栄養素を利用して養殖魚の食味向上に挑戦しました。実験を重ねた結果、魚の成長が向上するデータを得ることに成功しました。発表後、生徒たちは「この研究を通じて、なんとか社会に貢献できないかと考えた」と力強く話しました。
最後に、東京学芸大学附属国際中等教育学校の5年生、八代由芽さんと山本真優さんが、植物由来の紫外線吸収剤を用いた日焼け止めの試作について発表しました。彼女たちは、日常生活で使える環境に優しい製品を目指して研究を行い、結果的に実験段階の製品を見せることができました。
発表後、参加した生徒からは「研究することの重要性を感じた」「カリンの未知の可能性を探ることができた」などの声が寄せられ、ロッテの研究員からは「学生たちの斬新な視点に驚かされた」「彼らのデータ分析能力が印象的だった」と称賛の声が上がりました。中高生たちの柔軟なアイデアと熱意が、未来の可能性を創造する姿は、参加者全員に感動を与えました。
このような取り組みを通じて、ロッテはただ商品を提供するだけでなく、未来の研究者を育てることにも貢献し、ひいては「しあわせな未来」を実現する一歩を踏み出しています。
今後のカリンの活用に注目していきたいと思います。