2025年バレンタイン調査から見えた新しいチョコレートの渡し方
2025年のバレンタインデーに向けて、ロッテが実施した意識調査の結果が発表されました。調査は全国の10代から50代の女性500名を対象に行われ、バレンタインというイベントの捉え方や、チョコレートの贈り先、選ばれる種類についての変化が明らかになりました。
バレンタインは“感謝を伝える日”へ
最新の調査によると、バレンタインデーは「好きな相手へのチョコレートを贈る日」から「感謝の気持ちを伝える日」や「チョコレートを楽しむ日」という方向へと変化していることが分かりました。「感謝を伝える」という意識が70.2%を占め、チョコレートを渡したい相手として「家族」が61.0%と最も多いという結果が出ています。一方で、「恋愛面で好きな相手」はわずか5%未満ということで、付き合っている相手に対してチョコを贈る風潮は減少傾向にあります。これは、時代の変化を反映したものと言えるでしょう。
手作り派と購入派の世代間の違い
チョコレートの選び方にも顕著な世代間の違いが見られます。特に20代以下の若年層は「手作り派」が約60%と多くを占める一方で、40代以上では「購入派」が約90%に達します。この違いは、友チョコ文化の復活や節約志向の流れが影響していると考えられます。
手作りを選ぶ理由としては「作るのが楽しいから」という意見が多く、逆に購入を選ぶ理由は「美味しいから」で特に30代以上には購入派が多いようです。このように、手作りを好む理由と、購入を好む理由は年齢によって異なるため、各世代の価値観やライフスタイルが反映されています。
自分への「ご褒美チョコ」が浸透
また、自分用のチョコレート「ご褒美チョコ」の存在も注目です。全体の31.8%が「自分にチョコを渡す」と回答し、未婚女性はその割合が40.7%と、既婚女性の2倍にも達します。10代の若年層に浸透していることもあり、自分自身を大切にする文化が定着しているようです。
みんなが選ぶチョコレートは「ミルク」
アンケートでは、感謝の気持ちを伝える際に選びたいチョコレートに関して、圧倒的に「ミルクチョコレート」が70.6%を占めています。その理由としては「甘さが好き」「親しみやすさ」「苦手な人が少ない」といった意見が挙げられ、多くの人に愛されるベーシックな味が選択されています。特に子ども頃から慣れ親しんだ味だからこそ、幅広い世代に支持されているのでしょう。
結論:多様化するバレンタインの楽しみ方
今回の調査を通じて、バレンタインが「好きな相手に告白する日」から「感謝を伝える日」へと変化していることがわかりました。家族や友人への感謝の気持ちを伝えるために、チョコレートを選ぶことが主流になってきています。そして、自分自身に贈る「ご褒美チョコ」の文化も浸透していることから、今後のバレンタインデーはより多様で豊かなイベントとして楽しむことができるでしょう。チョコレートを通じて自分や身近な人とのいい関係を築いていく良い機会になるかもしれません。
このようにバレンタインの楽しみ方は新しい時代に合わせて変化していますが、楽しみながら感謝の気持ちを伝えられるイベントとして、ますますその重要性が高まっていることを実感させられる調査結果でした。