お笑いライブ「ばくわら」開催レポート
2024年8月31日、東京都江戸川区のCOCOLON BASEで、重症心身障がい児とその家族、支援者向けのインクルーシブお笑いライブ「ばくわら」が盛況に開催されました。このイベントには、一般参加者を含む6組22名が集まり、笑顔と笑いに包まれた楽しいひとときを過ごしました。
イベントの背景
「ばくわら」は、障がいを抱えるお子様やそのご家族も安心して楽しめるエンターテインメントを提供することを目的として企画されました。従来のエンタメイベントでは、車いす席が舞台から遠かったり、おむつ交換の場所が確保できていなかったりすることが多く、家族全員が参加しにくい一因となっていました。そのため、今回のイベントでは、障がいや医療的ケアの有無にかかわらず、誰でも楽しめる内容となっています。
主催者は特定非営利活動法人EPOで、東京都内で児童発達支援や放課後等デイサービスを運営しており、会場はすでに医療的ケアやおむつ交換に必要な環境が整備されています。このような配慮により、参加者は安心してイベントを楽しむことができました。
お笑いライブのハイライト
この日は、数組の芸人たちが勢ぞろいし、会場を沸かせました。最初に登場したのは、インドと日本のハーフで「千鳥かまいたちアワー」のオーディションに出演したチャパティ(ケイダッシュステージ)。「柔ナンに考えて~」という親しみやすいネタで、会場全体を巻き込む明るい笑いを提供しました。
次に登場したのは、イヌコネクション(ワタナベエンターテインメント)。彼らのキャラクター「生乾木 濡彦」が会場を一体化させるコールアンドレスポンスを行い、特に子供たちの心を掴むユーモアで会場を楽しませてくれました。
そして、かごしま太郎(ワタナベエンターテインメント)が自らのキャッチーな音楽を交えた芋焼酎の品種クイズを織り交ぜ、さらにさつまいもネタで会場を盛り上げました。最後にピン芸人として登場したホタルイカ・ヤマト(ワタナベエンターテインメント)は、彼のユニークなスタイルで野球にまつわるネタとダジャレを披露し、会場の観客たちを大いに楽しませました。
特別企画「ショートコント・オチ当てクイズ」
このイベントの特別企画として、ショートコントのオチを参加者に当ててもらうコーナーも実施されました。芸人たちがそれぞれのショートコントを披露し、オチ前で観客からの反応を募るというもので、参加者は声を出して楽しみながら、短い時間で笑いを共有しました。わかりやすいオチから思わぬ展開まで、多くの笑いが生まれる瞬間が見られました。
今後の展開
主催者の特定非営利活動法人EPOは、今後もこのイベントを継続しつつ、重症心身障がい児とそのご家族が参加できるさまざまなイベントを計画しています。次回は9月21日(日)に実施される「COCOLONプラネタリウム」にも多くの期待が寄せられています。
COCOLONは、重症心身障がい児に関する交流や学び、遊びを提供するコミュニティであり、参加者同士のつながりを深めるイベントを数多く開催しています。
最後に、特定非営利活動法人EPOは、地域に住む障がいを抱えた子供たちとその家族が安心して暮らせる環境を整え、楽しい経験をより多くの人々に提供するため、活動を進めてまいります。今後のイベントにもぜひご注目ください。