キリンのプラズマ乳酸菌、2024年販売金額が230億円を突破し健康志向を捉える

キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」の成長

キリンホールディングス株式会社が展開する「プラズマ乳酸菌」関連の事業が2024年に好調な成長を見せています。この独自の乳酸菌シリーズの販売金額は前年比で1割増の230億円を突破しました。今回の記事では、その販売成長の背景や取り組みを詳しく解説していきます。

健康志向を捉えたプロモーション

2024年には、消費者の健康ニーズが一層高まり、それに応える形でプロモーションが展開されました。日本政策金融公庫の調査によると、健康に関する意識は高まっており、特に「健康診断など事前に備える健康対策にお金をかけたい」と考える人が増加しています。こうした消費者の意識を受けて、キリンは「プラズマ乳酸菌」の効果への信頼をさらに分かりやすく訴求するキャンペーンを展開しました。

具体的には、テレビCMやウェブ広告で、「プラズマ乳酸菌」の機能とそのメカニズムを紹介し、信頼感を得ることに成功しました。その結果、お客様の健康対策において、より多くの購入が促進されたと推測されます。

年間を通じた免疫ケアの取り組み

これまでキリンは、冬季の体調管理のために免疫ケアのプロモーションを重点的に行っていましたが、2024年からはその取り組みを年間を通じて実施する方針を打ち出しました。春には「備える免疫自販機」を設置し、季節ごとの健康対策を啓発しました。また、夏には猛暑の影響を受けた健康対策を企画・実施し、冬には人気アニメ『はたらく細胞』とのコラボキャンペーンも行われました。このように、四季折々の健康関連イベントにより、免疫ケアの使用者を拡大しています。

プラズマ乳酸菌とは

「プラズマ乳酸菌」とは、健康な人の免疫維持をサポートする乳酸菌です。この乳酸菌は、免疫の司令塔であるpDC（プラズマサイトイド樹状細胞）に関わることが論文で報告されています。さらに、キリンは他の企業や国外の研究機関とも協力し、33もの研究論文を発表しています。

カテゴリー別の販売状況

キリンの「プラズマ乳酸菌」を使用した各種製品の販売状況を見てみると、サプリメントでは「iMUSE」シリーズが前年比約3割増、飲料では「おいしい免疫ケア」シリーズが前年比約5割増と好調です。特に新発売の「キリン iMUSE グリーン」は多くの消費者に受け入れられ、機能性表示食品としての地位も確立しています。