心地よさを取り入れた新しいクリニックの待合空間とは？

2025年11月5日、札幌市に新たにオープンした「さっぽろ頭痛もの忘れ・脳神経外科」が話題です。ここでは、最新の空間立体音響技術を取り入れた待合室が患者のウェルビーイング向上を目指しています。その特徴的な環境を実現するための音響システムが、シーイヤー株式会社のBluetooth®︎スピーカー「Cear pavé」とそれに連動する送信機「Cear core」です。

医療における音響の重要性

渕﨑智紀院長は、患者様が安心して過ごせる空間を提供したいと強く願っておられました。多くの患者が何らかの不安や不調を抱えてクリニックに訪れるため、安心感を保ちながらリラックスできる待合室作りが求められています。実際、渕﨑院長が耳にしたCear pavéの音響技術は、彼が体験した札幌ビューホテルのラウンジでの感動的な音色に基づいています。この出会いが、クリニックの設計において新たな音響体験を導入する契機となったのです。

待合室主導の空間設計

今回のクリニックでは、二つの待合室が設けられています。一つはメイン待合室で、心地よい音響が流れる空間。もう一つは静かに過ごしたい方向けのサブ待合室です。サブ待合室には、吸音性のある一人がけの椅子が用意されており、確かなリラクゼーションを提供します。これにより、患者は自身の状態やは好みに応じて、最適な環境を選ぶことが可能です。

音響システムの導入において、シーイヤーは渕﨑院長の思いを実現するために大きなサポートをしました。患者様に寄り添う空間設計のため、音響はその運用性を重視した特別仕様で調整されており、給電と一括制御が可能です。これにより、スムーズな運用が期待できます。

音響の導入プロセス

音響システムの導入は以下のポイントに沿って進められました：
1. 設計段階での配置サポート
- 動線や視認性を考慮し、最適な設置位置を提案しました。

2. 給電・一括制御仕様の対応
- 各スピーカーに給電ポートを設け、一括で制御できる仕様が整備されました。

3. 特別ファームウェア
- 常設運用に合わせたファームウェアの調整が行われています。

4. 商業空間から医療空間への応用
- 商業用の音響技術を医療現場に持ち込み、患者様のウェルビーイング向上を図る取り組みが行われました。

5. 院長の実体験に基づく導入
- 鮮明な体験を通じて導入の決定が行われました。