渡辺えりの新演出が光る特別公演『少女仮面』
2023年6月11日、オフィス300の特別公演『少女仮面』が幕を開けました。本作は、1969年に早稲田小劇場で初演された唐十郎の名作戯曲で、岸田戯曲賞を受賞したことでその名が広まり、多くのファンに愛され続けています。今回は、演出と主演を務める渡辺えりが新たな視点でこの作品を蘇らせております。
渡辺えりの情熱
今回の公演は、唐十郎氏に対する追悼の意味も込められています。渡辺えりは、演技や演出の素晴らしさを強調し、観客に向けて「役者たちと共に一致団結して頑張ります」と語りました。現代に生きる私たちと、過去の戦争が抱える闇を繋げることをテーマに、三味線、チェロ、バイオリンなどの生演奏が作品に生命を吹き込んでいます。
豪華キャスト陣
キャストには、渡辺えりを始め、大鶴佐助、土屋佑壱、吉田裕貴、福本雄樹、新内多賀太夫、岡野一平、宮下浩行が名を連ねるほか、黒島結菜、夢乃、鈴木楓加のトリプルキャストが集結しています。特に、日替わりゲストとして参加する豪華な面々、竹中直人や尾上松也、中村獅童らが演じる「甘粕大尉」役も注目されており、毎公演の新たな魅力を提供しています。
物語の舞台
物語は東京都内の地下喫茶「肉体」が舞台。そこでは、元宝塚男役スターの春日野八千代が「嵐が丘」の役を待ちわびながら、さまざまな欲望や永遠の愛の形を求め続けます。舞台の中では、地下喫茶に集う自称16歳の少女や外見が婆さんの少女たちが現れ、春日野と共に未知の世界に挑む場面が描かれています。
しかし、戦争による悲劇や人々の心理的な葛藤が交錯する中、物語は次第に衝撃的な展開を迎えます。春日野自身の隠された過去が明らかになり、東京大空襲によって彼の「肉体」が徐々に消し去られていく様子は、観客に深い感慨をもたらすことでしょう。
チケット情報
本作は、その人気の高さから、販売開始からすぐに多くの公演が完売となりましたが、追加の通路席が販売されるなど、観劇のチャンスが広がっています。また、若干数の当日券も販売されるため、観たい方はお早めに足を運ぶことをお勧めします。
公演は2025年6月11日から6月22日まで、ザ・スズナリにて開催されます。チケットは、一般で8,000円、U-30(30歳未満)向けには特別価格の5,000円となっています。劇場での目を引く華やかな演出と、心に響く演技の数々を見逃さないよう、今すぐチェックしてください!
公式情報
さらに詳しい情報は、オフィス300の公式サイトをご確認ください。豪華なキャスト陣が織り成す、圧倒的な舞台美をぜひお楽しみください。