イケアが推進する未来の「家での平等」とは?
2023年8月1日、イケア・ジャパンが制定した「やっぱり家の日」を記念して、第2回「Life at Home 2050」シンポジウムが開催されました。このイベントは、平等という価値観を持つ家の未来を考えるため、産官学が協力して行ったものです。
シンポジウムの概要
今年で15周年を迎える「やっぱり家の日」。シンポジウムでは、「家からはじまる小さな気づきとボーダレスな対話がよりよい未来につながる」というテーマの元、家庭内における平等の実現に向けたアクションプランが紹介されました。
イケア・ジャパンの代表であるペトラ・ファーレ社長は、「日々の生活において、平等を反映させることが重要だ」と強調しました。
調査結果の発表
シンポジウムの中で、プロジェクト担当の大谷陽子さんは、最近実施された「家での暮らし」調査の結果を発表しました。キッチンでの家事分担において、96%の人が「お互いの役割を話し合って決めている」と回答している一方、分担していない人々は「忙しくて話す時間がない」と述べました。この結果から、日常の中のちょっとした対話が、家庭内の平等を築くカギであることが示唆されました。
共創宣言の発表
また、シンポジウムでは「ボーダレスな対話と学びを通じて、暮らしの『あたりまえ』を解放します」という共創宣言が発表されました。これは、家庭内の平等を考えるための重要なメッセージです。
絵本「たびする家」の制作
さらに、大谷さんは初めて制作された絵本「たびする家」も紹介しました。この絵本は、「自分らしい家での暮らし」を問いかけ、子どもたちに大切なことや好きなことを考えるきっかけを与えることを目的としています。
パネルセッションでの議論
シンポジウムの後半では、東京科学大学の治部れんげ氏をモデレーターに、家での暮らしの平等についてのパネルセッションが行われました。このセッションでは、育児や男性の家庭参加についての現状が報告され、参加者たちはそれぞれの立場から意見を交わしました。
絵本を通じたワークショップ
さらに、IKEA Familyメンバーを対象にした絵本を使用したワークショップも開催されました。参加者は、絵本を読み聞かせてもらい、未来の自分らしい家での暮らしを自由に描く体験をしました。この体験によって、家庭内での大切な対話が促進されました。
未来への展望
イケアでは、これからも家庭内の平等を考え、より良い「家での暮らし」を提案していくことを強調しています。シンポジウムを通じて得た知見を元に、今後も「Life at Home 2050」プロジェクトを推進していくことで、より多くの人々に平等で多様性に富んだ生活を提供できるよう努力しています。
今回は、イケアの新たな取り組みを通じて、私たち一人一人の生活がより豊かになることを期待したいと思います。