コーセーが最高評価を獲得
株式会社コーセー(以下、コーセー)は、国際的な非政府組織であるCDPが実施している「サプライヤー・エンゲージメント評価」において、最高評価である「リーダー・ボード」に選定されました。この評価は、気候変動に対する企業の取り組みを重視し、バリューチェーン全体での環境意識の向上を促進するものです。
CDPの評価基準と取り組み
今回の評価対象となったのは、CDPの質問書に記載されている「ガバナンス」、「目標」、「スコープ3排出量」、「バリューチェーン・エンゲージメント」の4つのセクションです。コーセーは、社内での温室効果ガス排出量削減に向けた取り組みや、サプライヤーとのコミュニケーションを通じたリスク管理が評価されたと考えています。特に、積極的な情報開示や、パートナー企業と連携したエンゲージメントは、持続可能性の推進に向けた重要な要素となっています。
コーセーは2025年2月に発表されたCDPの「気候変動」および「水セキュリティ」に関する調査においても、過去5年間にわたって最高級の「Aリスト」企業として認められています。このような評価は、企業の社会的責任を果たすための強い姿勢を示していると言えるでしょう。
サステナビリティに向けた長期ビジョン
コーセーは1991年以来、「美しい知恵人へ、地球へ。」を企業メッセージとして掲げています。中長期ビジョンである「Vision for Lifelong Beauty Partner―Milestone2030」では、社会や環境の課題を解決すること、また事業の持続可能性を確保するためのサステナビリティ戦略を策定しています。
さらに、2050年までにCO2排出を削減するための低炭素移行計画を定めており、再生可能エネルギーの導入やエネルギー使用の合理化を図っています。これに加え、バリューチェーン全体でのCO2排出削減に向けた施策を強化することで、環境への負荷を軽減すべく努力しています。
社会的課題への貢献
今後もコーセーは、地球環境を守るための独自のサステナビリティ活動を推進し、あらゆるステークホルダーと連携していく方針です。気候変動問題や水資源保護、森林保全など、社会における多様な課題への貢献を通じ、新たな価値の創造を目指しています。
CDPとその役割
CDP(シー・ディー・ピー)は、企業や自治体の環境情報の開示を促進するための国際的な非営利団体です。2000年の設立以来、企業が環境に与える影響を開示し、温室効果ガスの排出削減を図ることを目的としています。2024年には、24,800社を超える企業がCDPの質問書に応答し、日本企業の多くがこの取組みを通じて環境への意識を高めています。
コーセーのサステナビリティに対する取り組みは、企業として持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩であり、今後もその活動が広がっていくことが期待されます。引き続き、事業と環境が共生できる未来を見据えた取り組みを続けていくコーセーに、ぜひ注目してください。