中部地域の魅力を未来に繋ぐ「みその小学校」
2025年7月31日、中部国際空港で特別なイベント「みその小学校」が開催されました。この取り組みは、愛知県の桝塚味噌(のだみそ株式会社)との共同企画で、中部地域の食文化や発酵食について小学生に直接体験してもらうことを目的としています。
イベントの背景と目的
このイベントは、地域に根付く「発酵食文化」の魅力を子どもたちに伝え、地域への愛着や誇りを育む狙いがありました。参加したのは、小学校高学年の子どもたち約60名。盛況のうちに、夏休みの思い出を作る絶好の機会になりました。実際にみそ作りを体験しながら、発酵の重要性とその過程を学ぶことで、地域の文化を深く知ることができたのです。
みその小学校の実施内容
「みその小学校」では、参加者が実際にみそ作りを体験しました。使用したのはのだみそ株式会社の特製みそづくりキットで、なんと一つのキットでお味噌汁約50杯分が作れるほどの量がありました。
大豆を押しつぶす体験
イベントは、大豆を押しつぶすところからスタート。子どもたちは真剣な表情で、大豆を手やお水筒を使って押しつぶしました。ここで親のサポートを受ける姿も見られ、家族での楽しいコミュニケーションが生まれました。そして、押しつぶした大豆に米こうじと塩を加えて混ぜ合わせる作業へ。参加者たちは、「いいにおいがする!」や「きのこみたいな香りだね!」と、目の前の作業を楽しみながら会話を弾ませます。
みその完成とデコレーション
混ぜ合わせたみその素を袋に移し替える際は、親御さんの助けを借りながら慎重に行いました。多くの家庭がこの貴重な瞬間をカメラで残そうと、スマートフォンを手にしていました。最後にオリジナルのデコレーションを施した袋を持ち帰り、約2ヶ月間自宅で発酵を待つことに。出来上がったみそは、敬老の日におじいちゃんやおばあちゃんに贈ることができ、家族全員で味わう予定です。
参加者の声と今後の展望
イベント終了後、参加者たちは自分の作ったみそを見ながら、どんな料理に使うか話し合っていました。中部国際空港の担当者は、「子どもたちが楽しそうにしている姿を見ることができ、地域の魅力を伝える一助となれたことに満足しています」と述べ、今後も発酵食に関するイベントを継続していく意向を示しました。
のだみそ株式会社の野田氏も、「子どもたちに楽しく作ってもらったみそを美味しく食べてもらいたい」と話し、未来の世代への発酵食文化の承継を強調しました。今後は、子どもたちがご両親や祖父母に発酵食文化を伝える新たな流れが生まれることが期待されています。
まとめ
「みその小学校」は、ただの食育イベントを超え、中部地域の文化を深く知る貴重な機会となりました。親子で楽しむことのできるこのイベントは、地域の子どもたちが未来の文化を担い、発信するきっかけになることでしょう。今後も、中部国際空港や地域の皆さんと連携しながら魅力を発信していく姿勢が感じられます。