第3回「更年期川柳」受賞作品発表
今年も話題の「更年期川柳」が盛況のうちに幕を閉じ、5307通もの応募がありました。特に昨年よりも2倍に増え、今や更年期の問題が幅広い世代で認知されていることを実感させます。支援を求める声が高まる中、審査を務めたアン ミカさんは、その斬新な視点を多くの作品に見出しました。
「更年期川柳」の誕生背景
「更年期川柳」は、女性たちが抱える多くの悩みについて友達と話しにくい現実に応える形で誕生しました。『大人のおしゃれ手帖』の編集部は、情報共有ができる場や少しでも気持ちを軽くするきっかけを作りたいと、この企画を立ち上げました。「辛い思いを言葉で表現することで、心が少しでも穏やかになれば」という願いが込められています。
入賞作品の紹介
特に目を引くのが金賞に輝いた「旦那よりAIある励まし目が潤む」(62歳・けんちゃんさん)。彼女は、AIの活用が新しい世代のコミュニケーションの一環として定着していることを示しています。さらに、銀賞の「初期化したいアプデもしたいわが体調」(42歳・ちゃぴこさん)や銅賞の「症状は万博共通博覧会」(47歳・ひさきちさん)など、社会的なトピックスを巧みに組み込んだ作品が多いことも特徴的です。
また、特別賞を受賞した「古古古米?いいえ私はてんてこまい」(50歳・ラベンダーさん)など、日常のちょっとしたユーモアを組み込んだ句も目立ち、笑いを通じて更年期の日常を家族や友人と分かち合える機会が増えることを期待したいところです。
社会情勢との関連
今年の作品は、AIの進化や万博といった現代の社会情勢を反映したものが多く見受けられます。「生理休暇はあるのに更年期休暇がない」などの制度に対する提案が寄せられ、女性たちのニーズを浮き彫りにしています。更年期を迎える女性たちが抱える体調に対する不安や、制度整備の必要性が多くの作品に表現されています。
今後の展望と活動
『大人のおしゃれ手帖』の編集長、橘真子さんは、今後も更年期をテーマにしたコンテンツを発信し続けることを約束しています。この企画を通じて、もっと多くの方に更年期に関する理解を深めてもらい、積極的に情報を得られる環境作りを進めたいとのこと。
イベント報告
授賞式は11月18日(土)にエレガンテ ヴィータで開催され、受賞者と読者との交流の場としても盛り上がりました。受賞者の方々は、句に込めた思いや今後の活動について話し、参加者はそのエピソードに熱心に耳を傾けていました。今後はYouTubeチャンネルなどを通じて、より多くの女性たちに広がりを持つ取り組みになることが期待されます。
参加方法
次回の「更年期川柳」にも参加してみたい方は、来年の募集概要をぜひチェックしてください。応募方法は多様で、SNSや郵送など、誰でも気軽に参加できるのが魅力です。自分の思いを形にして、仲間と共有してみませんか?
更年期をテーマにした「更年期川柳」が、各世代に新たな風を吹き込むことを願っています。