亀田製菓と三菱食品の新たな物流のカタチ
亀田製菓株式会社の子会社、新潟輸送株式会社と三菱食品の子会社である株式会社ベスト・ロジスティクス・パートナーズ(BLP)が共同で、群馬県邑楽郡板倉町に新しい菓子物流センターを開設しました。このセンターは、約1,800坪もの広大な倉庫を有し、菓子の物流に特化した拠点として、10月より本格的に稼働を開始しています。
省エネルギーと効率化を追求
この新しい物流センターの設立には、数々のメリットが期待されています。特に注目されるのは、年間約300台分の配送車両の削減が可能となる点です。この取り組みにより、年間約14トンものCO₂排出量を削減できるという結果が見込まれています。これにより、環境への配慮が一層強化されることとなります。
共同配送の強み
新潟輸送とBLPによる共同配送は、両社が同じ建物内で運営することで、物流の効率を最大化し、配送ルートや車両の稼働率を改善するというシナジー効果を生み出しています。この集約型運営モデルにより、倉庫内の作業者や設備を共有し、コスト削減も実現しています。物流業界において、こうした効率化は大きな意味を持ちます。
最新システムの導入
さらに、このセンターでは小売向け小分け出荷システムが導入されています。このシステムは、複数のオリコンをマルチ台車にまとめてピッキングすることで、作業の効率を高めることを目的としています。バラ商品が多い菓子業界において、このような先進的なアプローチは、物流の柔軟性を向上させることに寄与します。
今後の展望
今後、BLPと新潟輸送はこの物流センターを活用しながら、さらに菓子の物流効率化を進めていく予定です。特に、バラ積みおよびバラ降ろしの物流形態が主流である現状では、入荷待機問題の解決が重要とされています。今回の視点を持った取り組みは、業界全体に新たな風を吹き込む可能性を秘めています。
まとめ
亀田製菓と三菱食品の共同による菓子物流センターのオープンは、環境への配慮と業務効率化を同時に実現する画期的な試みです。この取り組みは、菓子業界に新たなスタンダードを生み出す可能性を持っており、今後が非常に楽しみです。また、業界全体のさらなる発展に寄与することが期待されています。