心温まる家族の絆を描いた朗読劇『東京物語』の魅力

昭和の名作を現代に届ける朗読劇「東京物語」

朗読劇「Classic Movie Reading Vol.4『東京物語』」が、いよいよ2025年2月5日（水）に開幕します。この作品は、戦後日本の家族生活を描いた小津安二郎監督の名作をもとに、心温まる物語を舞台にしています。これまでに『ローマの休日』や『風と共に去りぬ』などを上演してきたこのシリーズの中でも、初の邦画として注目を集めています。

実力派キャストが集結

演出は野坂実、脚本は鈴木智晴が担当し、主演には愛月ひかるが揃っています。中尾隆聖や白石珠江をはじめとする豪華なキャスト陣が登場し、各々の個性を活かした演技が観客を惹きつけます。囲み取材で愛月は「クラシカルな雰囲気が作品に合っている」と語り、役を深めるための意気込みを見せました。

キャストの中尾は、「家族の絆を描いているから、観終わった後に大切な人に電話したくなるような作品にしたい」とコメント。また、内海光司は初舞台でのプレッシャーを感じつつも、その緊張感を大切にし、千秋楽まで駆け抜けるつもりだと述べました。

家族に響く物語

「東京物語」は、年老いた両親が東京に住む子どもたちを訪ねる中で描かれる家族の葛藤や絆をテーマにしています。現代の私たちにも通じる普遍的なメッセージが込められており、観る人に深い思索を促します。各キャストが演じる登場人物たちに共感し、自分自身の家族との関係に思いを馳せることができるでしょう。

特に、斉藤レイが語る「ずるいんです」というセリフには、多くの人が共感する部分があるかもしれません。同様に、平田裕香は中尾の声や口調が亡き祖父を想起させると語り、この作品がもたらす感情的な背景について触れました。

和やかな稽古場の雰囲気

稽古場ではスムーズに進行しており、広瀬は「とても和やかでした」と話し、馬場は「毎日が有意義で、古き良き家族の姿を学ぶことができた」と振り返ります。このように、作品に携わることができた幸運に感謝し、観客にもそのメッセージが届くよう願っています。

家族や大切な人に会いたくなる作品

「東京物語」は、見る者に家族や大切な人との関係を再考させるきっかけとなることでしょう。愛月は、「見終わった後には温かい気持ちになれるよう心を込めて準備しています」と締め括り、観客を迎え入れる準備が整っていることを強調しました。

この朗読劇は、古風な日本の美しさと現代の感情が織り交ざり、観客に深い感動を与えることが期待されています。ぜひ、劇場でこの作品の持つ力を体感してください。

公演概要
演出: 野坂実
脚本: 鈴木智晴
出演: 愛月ひかる、中尾隆聖、白石珠江、斉藤レイ、平田裕香、広瀬登紀江、馬場良馬、内海光司
公演日程: 2025年2月5日（水）〜9日（日）
* 会場: 三越劇場

チケット情報や詳細は公演公式サイトで確認できます。心に残るひとときをお過ごしください。