日本の伝統素材「紙布」と鉄粉の新たな融合
広島県に本社を構える株式会社Raymakaが展開するブランド「Kamiora(カミオラ)」は、2026年4月より、日本の伝統技術「紙布」と広島県尾道の鉄工所から生まれる鉄粉を融合させた新作シリーズをリリースします。この新作は、受け継がれてきた技術と現代の産業副産物を組み合わせた、素材循環型のプロダクトとして注目されています。
紙布の魅力と再設計
このシリーズのメイン素材である「紙布」は、和紙を細長く裁断し撚りを加えた後に織り上げる、日本独自の伝統技術から生まれます。軽やかな質感と通気性、独特のハリと風合いが特徴です。しかし、Kamioraではこの素材をそのまま使用するのではなく、現代の生活様式に適応するために独自の再設計を行いました。この結果、強度や質感を改良し、さらに撥水加工を施したオリジナル紙布が誕生しました。
これにより、日常使いでも耐えられる実用性を確保し、伝統を未来へとつなぐための新たな形に進化しました。
鉄粉に新たな価値を追加
新作シリーズでは、広島県尾道の鉄工所で発生する廃棄予定の鉄粉を利用し、尾道帆布にプリント加工を施しています。この鉄粉プリントは、立花テキスタイル研究所が開発した技術を用いて、工業素材である鉄を布に定着させ、新しいテキスタイル表現を作り出しています。粒子の質感や酸化による微細な表情を活かしつつ、布の耐久性と実用性を高めることに成功しています。
このように、自然素材である紙布と工業から生まれた鉄粉が融合することで、広島の技術と産業の物語が一つのプロダクトに凝縮されました。
商品の特徴と展開
新作は、紙布の軽やかな質感と尾道帆布に施した鉄粉プリントの力強い表情を兼ね備えています。商品アイテムには、28,000円(税抜)のワンショルダートート、18,000円(税抜)のミニトートバッグ、7,000円(税抜)の三角ポーチがあり、すべて5色展開です。さらに、紙布部分には撥水加工が施され、軽量性と耐久性を両立しています。
販売は国内の百貨店や観光拠点、公式オンラインストアを通じて行われる予定です。
Kamioraの思想と未来への展望
Kamioraは「素材の物語を、現代の暮らしへ」というコンセプトのもと、地域に根付いた伝統技術や産業の副産物を日常で使えるプロダクトに再設計しています。このブランドは、素材をただ継承するのではなく、未来へ繋ぐ形へとアップデートしていくことを大切にしています。
今後は、国内の観光市場や百貨店の流通を強化し、ミュージアムショップや観光施設との連携を進めていく予定です。また、共創型の取り組みとして、素材開発プロジェクトや企業コラボレーションなども積極的に行う考えです。これらの展開により、Kamioraは国内外に向けて、日本発の素材循環型ブランドとして発信を強化していきます。
最後に
代表取締役の末宗千登世氏は、「紙布と鉄粉、それぞれの素材が持つ背景を尊重しながら、未来へとつなげたい」との想いを述べています。この新作シリーズは所蔵されるストーリーや地域資源の美しさを感じさせる、まさに現代のライフスタイルに溶け込む製品として期待されています。