フェンディの新たな欲望
2026-07-10 19:22:59

フェンディの新しい欲望を切り拓く2026-2027年秋冬クチュールコレクション

フェンディの新たな欲望を切り拓くクチュールコレクション



2026年7月9日、イタリア・ローマの国立近代美術館にて、フェンディの2026-2027年秋冬クチュールコレクションが華々しく発表されました。このコレクションは、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマリア・グラツィア・キウリが手掛ける初のクチュールコレクションであり、「欲望」というテーマが根底にあります。

キウリは、衣服には感情や意思、姿勢など身体に宿る様々な要素を表現する力があると捉えています。そのため、コレクションは単に衣類のデザインにとどまらず、人間の内面的な欲望やエネルギーを具現化する挑戦がなされています。ファッションは私たちが常に求め続けるものであり、それ自体が新たな可能性を示唆しています。

官能性とエロティシズムの融合



キウリのインスピレーションの一部を担うのは、1977年にカール・ラガーフェルドがフェンディのために制作を依頼した映像作品「イストワール・ドオー」です。この作品は、「O嬢の物語」のアイロニカルな引用が特徴で、1970年代のローマにおける無垢さとセンシュアルな自由を描いています。キウリは、その映像の中に見られる官能性やエロティシズムを現代に蘇らせています。

自然な動きと新しい装い



新作コレクションでは、身体を締め付けることのないデザインが追求されています。衣服は身体に添うようにしなやかに動き、時には大胆に、時には控えめにその姿を清めます。シフォン素材の黒と白のストライプによって、軽やかな印象が強調され、また、ジャケットやオーバーコートには、着物を思わせるシルエットが取り入れられています。ベルベットやグラン・ド・プードルといった素材の流れるような質感が、まるで身体を包み込むかのような新たな美しさを提案しています。

クチュールの新たな探索



キウリは、それぞれのアトリエの知識や技術を融合させ、クチュールの新たな可能性を模索しています。異なるクラフツマンシップが対話を重ね、クチュールの表現が進化する様子はまさに革新的です。いくつかのピースは、引き算の美学に基づいて構築され、ファーは羽のような軽やかさを纏い、ストライプはチュールで支えられています。これにより、官能的で遊び心あふれる新鮮なスタイルが誕生しています。

もう一つの注目すべき要素は、チュールがマントやケープの構造に使用され、アラベスク模様がさまざまな素材に変化をもたらす点です。メンズルックでは、肩を包むブランケットや小屋のような存在感があり、ファーやレザー、ファブリックが巧妙に組み合わされています。

結論:心と身体に寄り添うクチュール



マリア・グラツィア・キウリは、クチュールが単なる服装ではなく、着る人の心と身体に寄り添い、新しいスタイルの可能性を探る実験場であると位置付けています。彼女の無限のビジョンは、今回のコレクション全体に表現されており、人々に新たな美の概念を提示しています。フェンディのクチュールコレクションは、今後のファッション界においても波乱を巻き起こすことでしょう。


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