音楽で紡ぐ平和の物語
2025-05-12 14:02:28

バルカン室内管弦楽団が語る音楽での平和のメッセージと来日公演

奇跡のコンサートとは?



2009年、コソボ北部のミトロヴィッツァ市で行われた「奇跡のコンサート」は、対立する民族間の壁を取り払う試みとして、多くの人々の心を打ちました。そのドキュメンタリーはBSテレ東で放送され、高校の教科書にも掲載されるほどの影響力を持ちました。この感動的なイベントを実現したのは、国連コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)でコソボフィルハーモニーの指揮を務めていた栁澤寿男氏が設立した「バルカン室内管弦楽団」です。彼らが奏でる音楽は、今なお、世界に平和のメッセージを届け続けています。

来日公演は大盛況



バルカン室内管弦楽団の日本公演が2025年5月15日から22日までの期間、行われることが決定しました。今回はアルバニア、北マケドニア、コソボ、セルビア、ブルガリアといった5ヵ国から集まったメンバーが、計23名で日本のアーティストと共演します。初日の公演は東京・杉並公会堂で行われ、サン=サーンスのピアノ協奏曲やベートーヴェンの交響曲といった名曲が演奏されます。

合同練習の模様



この来日公演に向けた合同練習が始まりました。小学校の体育館で行われた練習には、参加者の熱気が溢れ、同時に自然体での音楽的コミュニケーションが展開されました。日本のアーティストは、普段の演奏では出せないようなアグレッシブな意見交換があると話しています。音楽を通じて「お腹が空いた」というような素直な感情が表現されていることに驚きを隠せない様子でした。

多彩なプログラム



今回の公演では、伝統的なクラシック音楽のみならず、バルカン室内管弦楽団のテーマ曲を含む新たな試みとして映画音楽の演奏も行われます。特に、広島・長崎の悲劇を背景にした作品を演奏することは、大きな意義を持つことでしょう。メンバーの一人、コソボ代表のバキ・ヤシャリさんは、「音楽を通じて平和を築くために、このメッセージを広めたい」と意気込んでいます。

アナ・イヴァノヴァさん(コンサートマスター)も、日本の仲間たちと共演することの魅力を強調し、文化交流の重要性について語りました。また、設立以来のメンバーであるヴァルボン・ハジベチリさんは、10回目の来日公演に参加できることを嬉しく思っており、音楽で語りかけることが最も重要だとコメントしています。

参加公演について



興味がある方は、ぜひ全公演の日程をチェックしてください。それぞれの公演には、特別ゲストが出演し、魅力溢れるプログラムが用意されています。チケットは一般に5000円、高校生以下は1000円と、比較的リーズナブルな価格設定で、幅広い層の観客が楽しめる内容です。

公演スケジュール


  • - 東京公演:2025年5月15日 19時開演 東京・杉並公会堂
  • - 鎌倉公演:2025年5月16日 19時開演 神奈川・鎌倉芸術館
  • - 特別演奏会:2025年5月21日 19時30分開演 めぐろパーシモンホール
  • - シネマクラシック:2025年5月22日 19時開演 大田区民ホールアプリコ

音楽の力を感じる瞬間を、ぜひこの機会に体験してください。


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