愛媛の新たな魅力「紅プリンセス」誕生!
愛媛県が誇る新かんきつ品種「紅プリンセス」が、いよいよ本格的な販売を開始します。その魅了をご紹介しましょう。
20年の開発の結晶
「紅プリンセス」は、愛媛果試第48号という品種名で、母品種は紅まどんな、父品種は紅かんぺいです。この2つが持つ特性を組み合わせて誕生しました。愛媛県では40種以上のかんきつが栽培されており、特にこの高級品種は、その登場を心待ちにしているファンが多くいます。
この新しい品種の開発は、約20年もの年月を要しました。開発過程において、2018年には西日本豪雨災害による影響があり、多くの果樹が被害を受けましたが、「紅プリンセス」の原母樹は幸運にも無事でした。これを機に、愛媛のかんきつ業界が復興を遂げ、新たな希望として登場することになりました。
特徴と魅力
「紅プリンセス」の主な特性は以下の通りです。
- - 糖度は12度以上、クエン酸は1.2%未満。
- - 形は短卵型で、果皮は赤みの強い橙色。薄くて剥きやすいのが魅力的です。
- - 種がなく果肉は柔らかく、果汁がたっぷり。これは紅まどんなの食感と、甘平の濃厚な甘みを併せ持っていることから生まれています。
旬は3月から始まり、シーズンには新鮮な「紅プリンセス」を楽しむことができます。
お披露目イベント
そして、フルーツの販売開始を記念したお披露目イベントが2月11日に東京都内で開催されました。このイベントでは、愛媛県知事の中村氏が登壇し、「紅プリンセス」をメディア関係者やインフルエンサーに向けて披露しました。中村知事は、「紅プリンセスは素晴らしい品種で、愛媛の新しい名産品として育てていきたい」と熱い思いを語りました。
参加者からは、紅プリンセスの香りや味わいについて、「驚くほど美味しい」との声が多く寄せられました。特に代表取締役社長の秋元里奈さんは、果実の豊かな香りと果汁の多さに感激し、「人に教えたくなるインパクト」と評しました。
みかん研究所の挑戦
開発を手掛けた愛媛県農林水産研究所の藤原文孝所長は、柑橘新品種の開発は非常に難易度が高く、年間2000回の交配試験が行われていることを明かしました。多くの苦労の末に生まれた「紅プリンセス」は、まさに奇跡的な成果だったのです。
「紅コレクション」としての展開
「紅まどんな」と「紅かんぺい」と共に、愛媛の新たなかんきつブランド「紅コレクション」として広報活動も行われています。この展開により、かんきつ王国としての地位をさらに強固なものにする目標も持っています。
愛媛の名産として話題になること間違いなしの「紅プリンセス」。新しい味わいを楽しみに、ぜひチェックしてみてください!