「こぎん刺し 模様採集 2026」の魅力
青森県の伝統工芸として知られる「こぎん刺し」。特に、江戸時代後期から明治時代にかけて津軽地方の農民によって作られた「古作こぎん」は、今も多くの人々を魅了しています。この美しい刺しゅう技法が、2026年に特別なカレンダーとして復活します。その名も『こぎん刺し 模様採集 2026』です。
カレンダーの特徴
このカレンダーは、青森の三つのこぎん刺しに関する施設と共同で作成されます。大川亮記念館、佐藤陽子こぎん展示館、ゆめみるこぎん館の協力を得て、さまざまな模様を特集しています。月曜始まりで12か月を収録した壁掛けタイプのカレンダーは、サイズはタテ型見開きの13cm × 26cmで、28ページのモノクロ印刷です。
発売は2026年10月15日を予定しており、その価格は2,000円(税別)。美しい模様を眺めながら、日々の生活を豊かにするアイテムとしての期待が寄せられています。
古作こぎんの魅力
古作こぎんは、青森の農民たちが耐久性や防寒性を求めて創り出したものです。麻の布に綿糸で施された刺し子によって、幾何学模様が生まれました。素朴でありながら、どこか洗練されたそのデザインは、民藝運動を牽引した柳宗悦にも影響を与え、全国的に知られるようになりました。
デザインと歴史の融合
このカレンダーでは、古作こぎんの幾何学模様はもちろん、その裏模様も収録。さらに、巻末には実際の模様を一つ図案として提供し、古作こぎんの全体像も紹介しています。歴史的な価値だけでなく、デザインとしての魅力も一緒に楽しむことができる内容になっています。
こぎん刺しの普及を目指して
このプロジェクトを立ち上げたkoginbank編集部は、青森の伝統工芸の魅力をさまざまな角度から発信しています。2017年からは「こぎん刺し」と「菱刺し」をテーマにしたウェブマガジンを運営し、多くの人にその魅力を伝えています。
お問い合わせ先
カレンダーに関する問い合わせは、株式会社クロベへご連絡ください。所在地は青森県弘前市神田5丁目3-3で、電話番号は0172-39-2600です。
このカレンダーは、こぎん刺しの魅力を未来に繋げる重要なアイテムとなることでしょう。美しいデザインが日常を彩り、青森の歴史を感じながら毎日を過ごせることを期待しています。