放置竹林を活用した新しいプロジェクト「BambooLetter」
おかえり株式会社が新たに発表した「BambooLetter」プロジェクトは、放置竹林の問題解決に向けた一歩として注目されています。このプロジェクトでは、長野と山梨で育った竹を利用し、岐阜の美濃和紙メーカーの協力のもと、和紙の封筒とポチ袋を製作します。これにより、使われていない竹林の資源を有効活用し、環境保全にも寄与する狙いがあります。
BambooLetterの背景とは
日本国内には多くの竹林が存在しますが、その多くは管理が行き届かず、放置されています。このような状態が続くと、隣接する生態系や土壌に悪影響を及ぼすなどの問題が生じてしまいます。近年、日本各地で新たな竹林の伐採者や管理者が現れ、問題解消に取り組んでいます。おかえり株式会社は、竹を利用したトイレットペーパーの製作を行っており、早くから放置竹林の課題に取り組んでいました。
最近ではデジタル化が進む中でも依然として使われ続けている封筒に注目し、新たなプロダクトの開発を決意しました。
BambooLetterプロダクトの概要
「BambooLetter」では、封筒は長3サイズの「竹柄」と「無地」の2種類、ポチ袋は「竹結び」「竹柄」「竹パターン」の3種類が展開されます。これらの商品は、竹を再利用したデザインで、竹林の魅力を還元する試みでもあります。特にポチ袋は、ちょっとした贈り物にぴったりです。
商品開発におけるユーザーの声
商品開発過程では、竹トイレットペーパーを使用しているユーザーへのアンケートを実施し、寄せられた意見を反映させています。このような取り組みによって、消費者のニーズに応えるプロダクトが生まれました。
アップサイクルと環境保全:BambooLetterの特徴
1.
廃棄竹と損紙の使用:このプロジェクトでは、廃棄される放置竹林を原材料に、さらに美濃和紙工場で発生した損紙も活用し、環境に優しい製品を生産しています。
2.
梱包材の見直し:製品が送付される際には、ビニール袋を使用せず、竹の封筒や段ボールに直に入れて発送します。これにより、資源を最大限に活用し、無駄を省く姿勢を持っています。
3.
クラウドファンディングによる展開:このプロジェクトは2025年2月4日から3月16日まで、クラウドファンディングサービス「For Good」にて募集を開始します。支援者には、封筒とポチ袋以外にも各地域の竹活動家のプロダクトもリターンの一部として届く予定です。
国内の竹林を守るために
このプロジェクトに賛同する鎌倉竹部の樋口純子さんは、「廃棄物に目を向け、人間と自然の共存の在り方を考えたい」とメッセージを寄せています。また、丸重製紙協同組合の辻将之さんは、国内の竹林の活用を通じて環境保全に寄与する価値を訴えています。
おかえり株式会社について
おかえり株式会社は2020年に設立され、「循環を、つくろう。」をビジョンにサステナブルなプロダクトの開発を進めています。鎌倉を拠点に、竹を使用したトイレットペーパーやコンポストマガジンの発行など、環境に配慮した商品を数多く展開しています。
こうした取り組みを通じて、BambooLetterは放置竹林の価値を引き出し、持続可能な社会の実現に向けてさらなる第一歩を踏み出します。あなたもこのプロジェクトを応援し、エコライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?