女性たちが繋ぐ海とサンゴの未来を考えるシンポジウム開催
2026年3月5日、六本木ヒルズにて「第4回 海と女性のシンポジウム」が開催され、サンゴ研究者やダイビングインストラクター、ジュエリーブランドのディレクターといった女性たちが集まり、海洋環境の未来について語り合いました。この日は約60名が参加し、それぞれの視点から海洋環境やサンゴの保全についての重要性を共有しました。
中村雅子教授のサンゴ保全への取り組み
まずは、中村雅子教授(東海大学海洋学部)が登場しました。彼女は、減少しているサンゴの保全に向けた研究を進めています。中村教授は、フィールド調査を行うために実際に現場に足を運び、サンゴの観察や研究を継続しています。文系の大学生だった彼女は、西表島でのダイビング体験を通じてサンゴに魅了され、その後研究者の道を歩むことになりました。サンゴ礁は海洋生物に多大なる影響を与えているため、近年の温暖化や白化現象、そして分布域の変化に注目しながら保全活動を行っています。
「どのようにサンゴを守れるか、そのために何ができるかを考えることが大切です」と中村教授の言葉に参加者たちは頷きました。
ゴミ拾いダイバーとしての活躍
続いて、東真七水さん(Dr.blue代表)が、自身の活動について紹介しました。彼女は水中のゴミを拾うことに注力しているダイビングインストラクターで、環境に配慮した講演活動や、ゴミを使ったアップサイクルにも取り組んでいます。スライドを用いながら水中のゴミの種類をクイズ形式で紹介し、参加者に海洋環境の現状を楽しく伝えました。
「これまで約2トンのゴミを拾ってきましたが、ゴミ拾いを通じて心が整う気持ちが大切です」と語る東さん。彼女の活動は、ただのゴミ拾いを超え、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして多くの人々に影響を与えています。
ジュエリーで持続可能な未来を築く
最後に尾崎ななみさん(株式会社サンブンノナナ代表取締役)が、彼女のジュエリーブランド「金魚真珠」について発表しました。真珠の養殖業に携わるお爺様の影響を受け、尾崎さんは形が歪んだあこや真珠に新たな価値を見出し、「金魚真珠」と名付けました。これにより、サステイナブルなジュエリーを生み出し、業界に新たな風を吹き込んでいます。
「視点を変えることで新たな価値が生まれます。私たちが真珠に対する常識を打破することで、SDGsにも寄与できるはずです」と尾崎さんは力強く語りました。
海洋環境への意識向上を目指して
このシンポジウムは、海洋環境の保全に向けた女性たちの取り組みを強調し、参加者同士で意見を交わす貴重な機会となりました。ハリウッド株式会社は、自社製品である「feel coralサンプロテクトミルク」の開発を通じて、環境に配慮したアプローチを行っています。この日焼け止めは、パラオ共和国で規制されている成分を使用しておらず、持続可能な製品として注目されています。さらなる海洋環境問題への意識の向上に向けて、今後も活動を続けていくとのことです。
海と女性の力を繋ぎ、未来のために何ができるかを考えるきっかけとなった本シンポジウム。これからも女性たちが活躍し、海を守るための活動が広がることを期待します。