高校生が作った新しい香り「青春の香り」
福島県伊達市に位置する聖光学院高等学校の高校生たちが、アロマ商品「青春の香り」を開発し、その成果を2025年9月27日(土)に行われる「ダテノワ文化祭」で発表します。このプロジェクトは株式会社ミライクルラボと地域企業の合同会社Hidaneとの連携のもと、進学探究コースに在籍する高校生たちが中心となって取り組んでいます。
プロジェクトの概要
本プロジェクトは、地元の職人や企業と協力しながら、福島県産の素材を活かしたアロマ商品を高校生たちがゼロから開発するもので、約26時間の授業を通じて自己分析、アイデア発想、調香、商品企画などのビジネスプロセスを体験してきました。参加するのは高校1年生10名で、彼らは日本の地域資源を使った新たな商品を生み出そうとしています。
高校生たちの挑戦
プロジェクトのテーマは「好きが重なる2人の花火大会」。このテーマに基づき、青春の高揚感や夏祭りの夜空を香りで表現しています。試作品は複数の香りの中から選ばれ、事前に準備したアロマスプレーを使用してもらい、来場者から意見を収集することが予定されています。これにより、試作品を改善させ、最終商品を完成させる流れが確立されています。
さらに、当日は無料の「アロマスプレー手作り体験ワークショップ」も開催され、参加者は自分だけの香りを楽しむことができる機会も設けられています。
商品の開発背景
地域で使用する素材として、「レモングラス」「クラリセージ」「サイプレス」といった香りが使用され、伊達市産の桃の種から得た蒸留液も活かされています。この調香は、福島県内で国産クラフトジンを製造する株式会社Kokageの代表、大島草太氏が担当し、ウッディ系、シトラス系、ハーバル系の3つの香りが開発されています。最終的にはこれらの香りから「青春を象徴する香り」が選定される予定です。
文化祭の詳細
「ダテノワ文化祭」は、2025年9月27日に保原総合公園で開催され、時間は10:00~17:00。高校生たちが手掛けたアロマ試作品の展示や、参加者を対象としたアンケートが行われます。色んな方々の声を受けて、商品化に向けた改善が進められ、大切な地域資源を使った新しいアロマが誕生することを期待しています。
未来への展望
将来的には、9月25日にクラウドファンディングを開始し、その収益を地域に還元することも計画されています。この取り組みは、販売だけでなく、高校生たちが社会とつながり、挑戦して学ぶ場としての意義があります。支援者には、アロマ商品をはじめ、地域の伝統染物DATEZOMEを使用したきんちゃく袋や、福島県産杉を使用したディフューザーなど、地域と連携したリターンも準備される予定です。高校生たちの情熱、地域の素材、職人の技術が融合した「青春の香り」を、ぜひ今後とも応援していきましょう。