ダンサーズキャリアサポート(DCS)が国際的な支援ネットワークIOTPDに加盟
2025年8月8日、一般社団法人ダンサーズキャリアサポート(DCS)が国際ダンサー移行支援機構(IOTPD)へ加盟したことが発表されました。この動きは、日本だけでなくアジア全体においても重要な歴史的瞬間であり、DCSは韓国に次ぐ二番目の加盟団体となります。
DCSは、2025年より「準会員」として活動を開始し、2026年には正会員への昇格を見込んでいるとのことです。これにより、日本のダンス界が国際的な視野を獲得し、多様なキャリア支援を受けられるようになることが期待されています。また、今年の10月下旬には、約10年ぶりに日本からIOTPD年次国際会議に参加します。
IOTPDとは
IOTPD(International Organization for the Transition of Professional Dancers)は、主にダンサーの現役引退後のキャリアをサポートするために設立された国際的なネットワーク組織です。現在、カナダ、フランス、オランダ、ドイツ、スイスを含む11の国で活動しており、各国において再教育や再就労、心理サポートなどを含む包括的な支援体制を構築しています。IOTPDは、文化芸術分野における持続可能なキャリア形成のためのグローバルなプラットフォームとして、多くの注目を集めています。公式サイト(
IOTPD公式サイト)には、さらなる情報が掲載されています。
DCSの活動内容
ダンサーズキャリアサポート(DCS)は、日本で初めて、引退したり活動の転機にあるダンサーを対象にキャリア形成や社会参加の機会を提供する非営利団体です。営利目的の人材紹介事業とは異なり、公益の視点から芸術と社会をつなぐ新たな仕組みを構築しています。DCSは、ダンサーの新たな可能性を社会に広げることを目指し、ダンス界の発展と社会的地位の向上を目指しています。国際的な支援体制が日本に導入されることで、さらなる発展が期待されます。
ダンス人口の増加と支援の課題
ここ数年、日本では子どもからシニアまでダンスを楽しむ人々が増加しており、プロを目指す若者も急増しています。しかし、引退後のキャリア支援の環境は依然として整っていないのが現状です。ダンサーは自己管理能力や身体知、即興力、表現力、対話力など、現社会で求められる「非認知スキル」を高いレベルで身に付けています。DCSはこれらのスキルを社会に翻訳し、ダンスが持つ社会的な可能性を切り拓く努力を続けています。
ご協賛・ご連携のお願い
DCSでは、理念を共有する企業や団体との協力関係を求めています。現在は「ダンサーの経験を社会の力に」をテーマに、大学や自治体、舞踊団体と連携したイベントやセミナーを展開中です。具体的には、ダンサーを起点にした新たな人材戦略、文化・教育・多様性をテーマにしたSDGsの視点からの取り組みなど、多岐にわたる共創を提案しています。
一方通行の支援ではなく、ダンサーが持つ力を信じ、未来の選択肢を共に広げていく、双方向の関係を築いていくことを心から歓迎いたします。どのような形でも参加されたい方は、ぜひお声がけください。
お問い合わせ先
一般社団法人 ダンサーズキャリアサポート(DCS)の詳細は、公式ウェブサイト(
DCS公式サイト)をご覧いただくか、メール(
[email protected])またはInstagram(
DCS Instagram)でのお問い合わせをお待ちしています。