GMOビューティー、メディベースの電子カルテ事業を承継
GMOビューティー株式会社は、2025年5月1日から株式会社メディベースのクラウド型電子カルテ事業を引き継ぐことが決定したと発表しました。この承継により、両社は協力し、美容クリニック向けのソリューションをより強化していく方針です。
事業承継の背景
近年、美容医療市場は急速に拡大しています。2023年には市場規模が前年比で108.8%増となる5940億円に達すると見込まれており、どんどん多様化する美容クリニックのニーズに応えるため、デジタル化が不可欠です。特に、自由診療の分野では、自動化や効率化が求められています。
このような中、GMOビューティーが手掛ける「キレイパスコネクト byGMO」は、集客プラットフォーム「キレイパス byGMO」との連携により、予約管理や電子カルテ、会計、経営分析を一元管理できるシステムを提供しています。これにより、クリニックの運営をより効率化し、マーケティングの課題解決にも貢献しています。
MEDIBASEの特長
メディベースが提供している「MEDIBASE」は、2016年に美容医療業界初の自由診療クリニック向けクラウド型電子カルテシステムとして登場しました。高い操作性とリーズナブルな価格により、多くの大手クリニックから個人開業院まで幅広い顧客に支持されています。新しいビジネスチャンスを生かすために、GMOビューティーはこのシステムにより、さらなる成長を目指します。
事業承継の目的と効果
今回の事業承継によって、GMOビューティーは「キレイパスコネクト」と「MEDIBASE」それぞれの強みを融合させ、顧客に対する付加価値を高めることを目指しています。さらに、収益拡大を図ることで、業界内でのシェアも増やしていく方針です。
既存顧客へのサービスに変更はなく、サポート体制の強化や新機能の追加も計画されています。これにより、クリニック運営のDX推進を支援し、患者にもより良いサービスを提供する環境を整えることが期待されます。
今後の展望
今後、GMOビューティーは、「キレイパスコネクト」と「MEDIBASE」の両ブランドを展開し、それぞれの特徴を生かした総合的な経営ソリューションを提供していきます。クラウド型の電子カルテだけでなく、集客や予約管理を円滑に行えるシステムを通じて、美容クリニックの業務効率化に寄与することが狙いです。
また、IT技術やAIを活用し、新たなサービス開発に取り組むことで、美容医療業界全体のデジタル変革(DX)を後押しし、患者とクリニックの双方にとって有益な環境を整えていく意向です。
この事業承継は、今後の美容医療市場において、大きな影響を与えるものと期待されており、GMOビューティーは市場シェアの拡大に向けた戦略的展望を進めています。