がんと闘う女優・希良梨の人生を描くクラウドファンディングが始まる

希良梨の生きた証を未来へ

希良梨は、1997年に女優としてデビューし、数多くの作品に出演してきました。代表作には『GTO』や『QUIZ』がありますが、20歳という若さで子宮頸がんを発症。その瞬間、彼女の人生は大きく変わりました。ステージから離れ、病と闘う日々が始まったのです。

彼女は病気を抱えながらも、人生の旅を続けました。台湾での生活や家庭の形成、そして愛する子どもとの時間を経て、2023年に日本に帰国しました。しかし、2024年には再びがんとの戦いが待ち受けていました。診断はステージ3で、抗がん剤治療が必要な状況となったのです。

この厳しい現実に直面した彼女は、病院のベッドで心の葛藤を抱えつつも、「負けてはいられない」と誓いました。信じる医療の力と、愛する人たちのために生き抜く決意を固め、彼女は「私が生きた証を、書籍や絵本として未来に残したい」と強く思うようになりました。

書籍と絵本、そして未来へのメッセージ

クラウドファンディングは、彼女が自身の経験をもとにした書籍『希良梨の生きた証（仮）』と絵本『いのちのひかり（仮）』を完成させるための資金を集めるために立ち上げられました。書籍では、彼女が20歳でのがん発症から、世界を旅しながら感じてきた「生きることの意味」を中心に描いています。それにより、同じように苦しむ人たちの心に寄り添えるようなメッセージを伝えたいのです。

一方、絵本では未来を生きる子どもたちへの「命の大切さ」や「愛」のメッセージを届けることが意図されています。本書は、苦しみや不安の中でも希望を見出す力を子どもたちに伝えることを目指しています。

希良梨の言葉が照らす希望

「私の人生は決して平坦な道ではありませんでしたが、そのすべての経験が私という人間を形作ってきました」という彼女の言葉は、多くの人に勇気を与えるでしょう。彼女は多くの試練に直面しながら、「生きる」ことを選び続けてきました。その根底にあるのは「伝えること」の想いです。

このプロジェクトは、彼女自身の力で未来を切り開こうとする姿勢の象徴です。もしこの本が、未来の誰かの心を照らすことができれば、彼女の苦しみも無駄ではなかったと感じられるはずです。希良梨は自らの体験を通じて、誰かの人生の支えになりたいと願っています。

クラウドファンディングの詳細

このプロジェクトは、2025年3月17日に開始されます。支援者には、書籍や絵本の贈呈だけでなく、企業スポンサーとしての参加も募集しています。書籍に企業名を掲載することで、彼女の活動を広めるチャンスも提供されています。

希良梨は、どんな試練が待ち受けていても負ける気はありません。「自分が経験したことを未来に残し、少しでも多くの人に届くようにしたい」と語った彼女の意志が、プロジェクトを支える力になっています。